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宇宙人としての生き方―アストロバイオロジーへの招待― (岩波新書 新赤版 839) 新書 – 2003/5/20
松井 孝典
(著)
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ビッグバン以来150億年の時間スケール,150億光年の空間スケールで地球と文明を考える-それがアストロバイオロジーだ.環境,人口,食糧問題など,文明の成立基盤を揺るがす現代の深刻な課題を地球システムの問題ととらえ,宇宙の知的生命体の1つ,「宇宙人」として我々人類が目を向けた時,新たに見えてくるのは何だろうか.
- 本の長さ218ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2003/5/20
- ISBN-104004308399
- ISBN-13978-4004308393
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2003/5/20)
- 発売日 : 2003/5/20
- 言語 : 日本語
- 新書 : 218ページ
- ISBN-10 : 4004308399
- ISBN-13 : 978-4004308393
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- - 805位岩波新書
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著者について
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1946年静岡県に生まれる。1970年東京大学理学部地球物理学科卒業。現在、東京大学名誉教授、千葉工業大学惑星探査研究センター所長、理学博士。専門は比較惑星学、アストロバイオロジー。地球を1つのシステムとしてとらえ、環境・文明など広い視点から研究を進めている(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『親子で読もう 地球の歴史 (ISBN-10: 4000062476)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年4月4日に日本でレビュー済み
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特別な事は無いように思います。人それぞれの人生があるんじゃないでしょうか?
2015年10月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
地球システム論に始まり、「レンタルの思想」に至る、松井氏
の思想のエッセンスが綴られて行きます。
自然科学の叡知を結集しつつ、学の総合化への試みとして、地
球システム論の説明、人類進化の結果としての人間圏の確立、
生命誕生と生物進化、地球外生命体の探索、太陽系と惑星ので
き方、歴史とはなにか、人間圏の未来、といったことが展開さ
れます。
地球システムの限界を踏まえ、人間圏の本質である右肩上がり
を止め、機能重視の「レンタルの思想」により、人間圏の分化
を目指すという松井思想は、じつにダイナミックで説得力があ
ります。
地球と人類の現在地を把握したうえで、未来を思考するという
のは、こういうことかと認識した次第です。
の思想のエッセンスが綴られて行きます。
自然科学の叡知を結集しつつ、学の総合化への試みとして、地
球システム論の説明、人類進化の結果としての人間圏の確立、
生命誕生と生物進化、地球外生命体の探索、太陽系と惑星ので
き方、歴史とはなにか、人間圏の未来、といったことが展開さ
れます。
地球システムの限界を踏まえ、人間圏の本質である右肩上がり
を止め、機能重視の「レンタルの思想」により、人間圏の分化
を目指すという松井思想は、じつにダイナミックで説得力があ
ります。
地球と人類の現在地を把握したうえで、未来を思考するという
のは、こういうことかと認識した次第です。
2015年6月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ほかの本で、この著者を知り、もっと考え方を知りたくなって買いました。かなり期待通りにわかりました。購入の手続きも迅速丁寧で、気に入りました。
2005年7月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
我々は何のために存在しているのかという人類永遠の問いに対して、著者は「我々は宇宙を認識するために存在している。」と述べています。なぜなら我々は文明を発展することなく自然と調和しながら生きていく選択をしていれば、何もわざわざ「人間圏」を創造し自らの生存を危険にさらす必要はないからだと述べています。宇宙からの視点に立って考えるアストロバイオロジーを提唱している著者ならではのロマンチックな見解です。ただ宇宙を認識できるまで発展してしまったがために我々は現在地球環境汚染という自らの生存の危機に立たされているというパラドックス!ノーベル賞候補に挙がっていると噂される著者の「宇宙からの視点」は我々の未来への方向性を考えさせられます。
2006年12月3日に日本でレビュー済み
著者の専攻は比較惑星学。"水惑星"理論の提唱者として知られる。また以前NHKで放映された「地球大紀行」の監修者としても御馴染み。本書で言うアストロバイオロジーとはビッグバン以来150億年の時間・空間スケールで地球と文明を考える学問という意味。著者は別の著書で「人間は宇宙を認識するために生まれて来た」と言い切っている。また「宇宙は人間のためにある」とも。そんな著者が現在の地球が置かれている、環境、人口、食料等の深刻な問題を地球システムの問題として捉え、宇宙の中の知的生命体である「宇宙人」としてどう対処するかを述べた書。
本書はNHK講座のテキストに加筆して作られたようで、章構成、及び章の内容は平易である。序盤はともかく、「我々はどこから来たのか-生命の起源と進化」、「我々は宇宙で孤独な存在か-地球外知的生命体の存在」は個人的に興味ある点なので、もっと詳しく突っ込んで欲しかった。また、冒頭で述べた問題に関する回答も抽象的過ぎて物足りなかった。ただし、「共同幻想」という概念を持ち出しているのには吉本隆明氏を思わせ、驚いた。哲学から行っても、科学から行っても「共同幻想論」に辿り付くとは。
本書は元々の出版事情から、全般的に入門者向きの解説書になっている。本書をキッカケに更に深く「宇宙人としての生き方」に興味を持つ読者が増える事を祈りたい。著者の宇宙観・水惑星理論について知りたい方は「地球・宇宙・そして人間」が適している。
本書はNHK講座のテキストに加筆して作られたようで、章構成、及び章の内容は平易である。序盤はともかく、「我々はどこから来たのか-生命の起源と進化」、「我々は宇宙で孤独な存在か-地球外知的生命体の存在」は個人的に興味ある点なので、もっと詳しく突っ込んで欲しかった。また、冒頭で述べた問題に関する回答も抽象的過ぎて物足りなかった。ただし、「共同幻想」という概念を持ち出しているのには吉本隆明氏を思わせ、驚いた。哲学から行っても、科学から行っても「共同幻想論」に辿り付くとは。
本書は元々の出版事情から、全般的に入門者向きの解説書になっている。本書をキッカケに更に深く「宇宙人としての生き方」に興味を持つ読者が増える事を祈りたい。著者の宇宙観・水惑星理論について知りたい方は「地球・宇宙・そして人間」が適している。
2004年6月3日に日本でレビュー済み
宇宙人の目から、地球をシステムと捉えたらどのように見えるか。人類が「人間圏」を作ったことによる人口問題や環境問題などの「文明のパラドックス」を"人間中心でない"アストロバイオロジーで解いてみたら…。
2004年5月に開催された「ほぼ日刊イトイ新聞」主催のイベント『学問は驚きだ』([...])で松井孝典氏の講演を聞き、そのあまりの面白さに入門編の本書を読んでみました。200ページの新書に、非常に興味深い「ものの見方」がちりばめられており、より深く学んでみたくなります。
「人間圏」以前の1万~10万倍の時間の進み方(例えば自然の進化に対する遺伝子操作)にまで至り、「右肩上がり」幻想の暴走状態に入ろうとする人類を、科学と哲学を融合させ、導いていくヒントが本書には提示されているように思います。
2004年5月に開催された「ほぼ日刊イトイ新聞」主催のイベント『学問は驚きだ』([...])で松井孝典氏の講演を聞き、そのあまりの面白さに入門編の本書を読んでみました。200ページの新書に、非常に興味深い「ものの見方」がちりばめられており、より深く学んでみたくなります。
「人間圏」以前の1万~10万倍の時間の進み方(例えば自然の進化に対する遺伝子操作)にまで至り、「右肩上がり」幻想の暴走状態に入ろうとする人類を、科学と哲学を融合させ、導いていくヒントが本書には提示されているように思います。
2006年7月10日に日本でレビュー済み
著者は東大大学院を卒業して、現在当院の教授をされているとのこと。この本は本来NHK人間講座「宇宙からみる生命と文明」のテキストだったそうだが、実に退屈でつまらない本だった。私も宇宙の話が好きで、古くはアシモフ、カール・セーガンから最近の色んな著者の本をいくつも読んできた。だからこの本に書いてある程度のことは、あらかじめ大体知っている。それを踏まえた上で言うが、何の新発見も感動もない内容だった。しかも悪いことに、この著者の文章構成力がお寒い。しっかり説明すべき部分をさらっとなぞるだけだったり、絶対詳しい説明が必要なはずの専門的な話に何の説明もなかったり、しかも語り口が冗長というか、一般常識で分かるようなことをもったいつけて話したり。こういうのを、ひとりよがりの自己満足と言うんじゃないかな。もう、余計な言葉をこねくり回すのを止めて、要点だけをずばっと言って終わりにして欲しい。著者の側に、一般読者を想う心、人に学問の楽しさや感動を伝える努力が欠落しているとしか思えない。私も、今まで学んできた事が間違ってなかったか、本書を通じて検証したかったのだが、とても読む気にさせてくれなかった。
もっと楽しく、もっと新鮮に、同じことを教えてくれる本は他にもあるはず。
そして、こんな文章を野放しにした、岩波新書の編集担当者にも大きな責任があると思う。
もっと楽しく、もっと新鮮に、同じことを教えてくれる本は他にもあるはず。
そして、こんな文章を野放しにした、岩波新書の編集担当者にも大きな責任があると思う。