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鍼灸の挑戦: 自然治癒力を生かす (岩波新書 新赤版 932) 新書 – 2005/1/20

4.2 5つ星のうち4.2 30個の評価

鍼灸とは何か。鍼灸師はどんな治療をしているのか。代替医療の覇者と目されながら知られざる鍼灸術の世界をルポし、患者さんの鍼灸師探しに、鍼灸家の治療の指南に役立つ、わが国唯一の「現代鍼灸家列伝」。元共同通信編集委員の著者が、5年を掛けて北海道から九州まで約80人の鍼灸師、医師を探訪し、情報が不足している鍼灸医療のわざと理論、文化的背景、現代的意味についてまとめた。同じ著者による2010年6月刊行の歴史・理論篇『日本鍼灸へのまなざし』(ヒューマンワールド)の姉妹編としての治療実践篇である。
 はり1本、ひとつまみのモグサで時には奇跡的な治癒をもたらす鍼灸は、お金の掛からない医療としてWHOも推奨し、欧米政府も注目している。もはやアジアだけのものではなく、100カ国以上で臨床に応用されている「世界の鍼灸」である。今世紀中には、西洋医学と互角に並ぶ位置を占め、医療を人間的にしていく文化的な役割もになうだろう。ところが、この鍼灸を日本政府は保護も育成もしようとはせず、無策のままである。千数百年の伝統を持つ日本の鍼灸医療はやがて世界の孤児になるのか...。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 岩波書店 (2005/1/20)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2005/1/20
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 214ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4004309328
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4004309321
  • カスタマーレビュー:
    4.2 5つ星のうち4.2 30個の評価

著者について

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松田 博公
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まつだ・ひろきみ 1945年、神戸市生まれ。鍼灸師。鍼灸ジャーナリスト。元共同通信社編集委員。国際基督教大学卒。東洋鍼灸専門学校卒。明治国際医療大学大学院鍼灸学専攻通信教育課程修了。日本伝統鍼灸学会顧問。日本内経医学会顧問。東京都はり・きゅう・あん摩マッサージ指圧師会学術顧問。

 全国約80人の鍼灸師のルポ『鍼灸の挑戦』(岩波新書)で、医道の日本社主催第19回間中賞を受賞。『日本鍼灸へのまなざし』(ヒューマンワールド)で日本伝統鍼灸学会創立40周年記念賞を受賞。その他、対談集『日本鍼灸を求めてⅠ、Ⅱ』(緑書房)、編著『柳谷素霊に還れ』(医道の日本社)、論文に「中国伝統医療の宇宙論〜『黄帝内経』入門」、「中国伝統医療の宇宙論〜『黄帝内経』千年の定説を覆す」、「気は万物を繋ぐ~『黄帝内経』と巫の医術」などがある。

カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2015年3月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
15年ほど前、様々なストレスから体調を崩した時、鍼灸に出会いました。
鍼灸は、体調を良くしてくれるだけでなく、心を緩ませ、自分にも他人にも
優しくなれるものだと実感しました。
ずいぶん体調がよくなった頃、夫の転勤で遠い土地へ。
新しい土地での鍼灸師探しが、始まりました。
最初に出会った鍼灸の先生が、人間的にも素晴らしく、腕もカリスマ的であったため、
私の要求レベルは高く、結果、あらゆる治療院を渡り歩くことになりました。
そして、そんな中で、いろいろな治療の良いところ、
鍼灸師として、大切なことは、何か?患者としての心得、鍼灸の奥深さ、
様々なことを感じ、鍼灸のとりこになりました。

この本は、10年前に一度読みましたが、様々な治療、様々な経験を経た今
より、深く理解できました。

この本は、自らも鍼灸師資格を持つ著者が、全国の素晴らしい先生の取材をもとに
書かれています。
西洋医学で見放された難病患者の治療にあたる治療師、
過去の心の傷を癒したり、現在の人間関係を見直し、治癒していく様子が
書かれています。

鍼灸の先生方の素晴らしい言葉が、心に残りました。
「鍼灸の底にあるものは、祈りだと思う。魂を癒やす願いというか。
山のあなたの空遠く、どこまでもたどり着けないんだが」
「小児鍼で夜泣きが治まれば、母親もノイローゼや幼児虐待に陥らずに済むでしょ。
小児鍼には社会的意味があると思うんですよ」
「病気は記憶なんです。記憶は脳だけにあるのではない。からだに刻印され、ストレスや
体調の変化に伴って症状として現れるんです」
「本当の癒やしは、目の前の病気の治癒を望むだけでは、訪れない。自分をはぐくんでくれている人間たち、
家族、社会、自然、宇宙に気付き、感謝することを通して訪れる」
などなど。
この他にも、心に響く言葉がいっぱいです。
鍼灸師の方、鍼灸学生の方、ぜひ読んでください。

人が心身ともに生きていくために、必要なこと。
それは、深い部分での自己肯定力だと思います。
いくら、表面上成功しても、お金に恵まれても、
自己肯定力が弱いと、生きづらさが残ります。
鍼灸は心の深い部分に直接働きかけ、自己肯定力を上げてくれます。

転勤族のため、せっかく出会えた先生ともお別れしなければならなく、
今、また鍼灸師探しの旅を始めています。
14人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年2月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
こんなに素晴らしい本を中古価格で購入出来て大満足です。
鍼灸を勉強している訳ではありませんが、とても勉強になります。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2010年12月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
内容的にはとても良い本だと思います。鍼灸で西洋医学では治らない人々が治っていく様を知れるので、難病を抱えてるような人々に是非読んで欲しい本だとは思います。
ただ、まあ本では当然著者が取材と言う形でいろんな治療家の話を聞いてるので良いことしか言ってない面は正直あると思います。
実際、この本を読む前ですが、自分も体調が良くなくてどうにかしたいと思っていたので、新聞で知って古典派の治療家に関西でその派に属してる治療院を紹介してもらいたいと思って電話したのですが、電話での対応はひどいもので「鍼灸でも治らない病気は治らない」と冷淡に電話を切られました。
ま、その人からするとこうした本で下手に紹介なんかされちゃったもんだから、問い合わせの電話が多くて、対応が面倒くさいってことなんでしょうが。。
治療する立場からすると、こちらはそうした大勢の患者の中の一人に過ぎないのかもしれませんが問い合わせの電話などお金にもならなしい、うっとうしいだけなのかもしれませんが、こちらからすると自身の体調をなんとか良くしたいと、希望の光を見い出して電話しただけに、失望がとても大きかったです。
ま、治療家も所詮ただの人間なので、完璧な人間性を求めるのも無理があるのかもですが、正直私が知る限りではこの本に出てくるような立派な先生方にお会いしたことがないので、本でいくらこう書かれても、本当にそんな治療家がいるのか?は実際に経験したことがないために、疑いたくなる面もありますね。
いくら古典派だのなんだのテクニックがどうの言っても、要は医者も含めて鍼灸の治療家は人間性の問題は大きいのではないかと正直思います。

この本では、素人でも読んでこのツボはそんな効果があるのかというコラムも多くて、実際自分でセルフケアするには参考になりました。
要は自分の健康は他人に頼らず、自分でケアするというのが大切なのかと思った次第です。
結局本でも鍼灸は治療家が病気を治すものではなく、患者本来の持ってる治癒力の手助けをするに過ぎないとも書かれてありますし。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2005年7月26日に日本でレビュー済み
数年前、鍼灸の学校を卒業しました。鍼灸師になりました。患者さんをどんどん治すぞ!と張り切っていました。ところが勉強不足、経験不足でなかなか思うように治せない。良くなっても数日限り。必死に本を調べて何とか対応しようとあがく、でも治らない。そんなことが続いていくうちに鍼灸なんてしょせん一部の特別な人たちにしか扱えないものなんだ・・・そして通り一遍の型どおりの治療しかしなくなってました。
 この本に出会ってほんとに自分が恥ずかしくなりました。自分の勉強不足をさしおいて何をわかった風に諦めていたのか・・そしてこのままじゃいけない!と血が沸き立ちました。
 今、学校時代にしなかったほど勉強しています。
 この本は一般の方も大変面白く読めると思いますが、私は鍼灸の学校の学生さんや、マンネリで流すだけの治療をされている鍼灸師さんにぜひおすすめしたいです。
49人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2010年4月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
自身も鍼灸師であるという著者が,80人あまりの日本全国の鍼灸師へのインタビューを通して,最近ブームだと言われる鍼灸の現状と可能性を浮き彫りにしようとしたもの。
なるほど,研鑽を重ね,あるいは新しい試みに挑戦している,名医と呼ばれる鍼灸家が数多くおられることに心を強くした。

しかし,この著書を通して浮かび上がってきたものは,鍼灸という伝統医療の活発で盛んな状況と言うよりも,むしろ無数の会派・流派が乱立し,各治療家がてんでに調子の良いことを言い合っているような雑然とした状況ではないだろうか。
確かに第4章で述べられているように,「ランダム化比較試験」などの厳密な方法により,鍼灸の効果を客観的な形で実証しようという事もなされてきているようである。
しかし,鍼灸が有効な医療行為だとしても,一体どの程度有効なのか,どのような疾患に有効でありまたどのような疾患に対してはそうでもないのか,事実として治癒にどのくらい時間がかかっているのかなど,最も患者が知りたい,医療としての全体像が依然として見えてこないのだ。

また「西洋医学が見放した重症患者が,一本の鍼でたちどころに治った」といった奇跡の医療的なエピソード多いのも気になる。
エピソード集ではなく,どのような患者がどのような治療で何人中何人治った,と言った鍼灸治療の客観的な全体像を早く明らかにして欲しいと願うものである。
25人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2006年1月20日に日本でレビュー済み
共同通信編集委員でありながら、自らの病をきっかけに夜間の鍼灸学校に通い、卒業後は脈診を重視する古典派の研究会に参加してきたという著者が、10年間の鍼灸会との交わりや内部観察をへて、共同通信加盟紙に連載した日本各地の鍼灸師の訪問記総決算。

行間から活字にならなかった多くの取材が滲み出ていた。「日本鍼灸界のサムライ」たちを、様々な流派、技法、信念を超えて描き出し、古代から現代に受け継がれてきた伝統医療、鍼灸の素晴らしさを教えてくれる。また巻末に掲げられた鍼灸師のリストも有難い。

自然感覚、宇宙感覚、自然治癒力、タオイズム。生物とはいかに神秘的な存在なのか、我々はまだほんのわずかな知識しか持ち合わせていないのだと思わずにはいられなかった。読んでいるだけで、詰めていた息を吐き出し、穏やかで優しい気持ちになっていく自分を感じた。
20人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2008年5月31日に日本でレビュー済み
 最近腰痛で鍼に通い出したので,ふと本屋で手に取った。最初はおもしろかったが,どこそこのある先生は○○という技術を持って××という症状を治療したという「お話」が列記されているのみで,岩波新書に期待するような合理性にはほど遠い(失敬!)。ただ,筆者自身もそれを自覚されているようで,EBMについて鍼灸業界での挑戦についても紹介している。
 ともかく,全体的に逸話的で,鍼灸についての体系的な記述に欠け,途中で読むのに飽きた。もう一つの印象は,こうした本が評価(業界誌で受賞)をうけるということは,この業界自体に基準となる評価がなく,知的体系が形成されていないことを示唆しているのではないだろうか。
19人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2005年1月31日に日本でレビュー済み
 私は連載記事のときからの熱烈な読者。日々多くの患者の苦しみに寄り添い立ち向かってきた鍼灸の治療家でなければ語ることができない宝石のような言葉に深い感銘を受けてきました。新書としてテーマ別に再構成された本書を読んで、より鮮明になったのは、鍼灸の世界から、いのちをみつめることの価値。
 私は、大学病院で血液の基礎研究していましたが、病いや痛みへの解釈においてこれほど違う世界があるとは知りませんでした。医師が病いに名をつける診断をし、症状を異常なものとして取り除く対処療法をするのに対して、鍼灸師は病いのなかにある人の全体像、生き方を診る。痛みは警告や治癒反応として大事なもの。風邪は身体が疲れてきて休息させようとするもの。働き続ければ、もっと重篤な事態になる。いのちが望むものは咳止めや解熱剤ではなく、天地自然にのっとる本来の生き方、暮らし方。
 長い歴史を持つ鍼灸のいのちの営みへのまなざしと手法は実に深遠、治療家の語るものは生きる指針です。落ち込んでしまったいのちの再生レッスンをするための座右の書としておすすめします。
34人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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