なんか無茶苦茶に叩かれている感じの宇野さんですが、少なくとも彼の愛する音楽家たち(モーツァルト、ベートーヴェン、ブルックナーなど)の曲や、敬愛する演奏家たちの(フルトヴェングラー、クナッパーツブッシュ、ワルター、クラウス、キョンファ、ムラヴィンスキー、マタチッチなど)名盤については、信用して大丈夫だと私は思います。 どんな芸術のジャンルであれ、一人の人間がそのすべてを網羅するというのはほとんど不可能です。 批評家は一般人より多くのものを見聴きしていますが、彼らとて好みがないわけでなく、むしろその逆の方が多いのではないでしょうか。 批評家の傾向をよく見抜いて、聞くべきところは聞いてみましょう。
冗談半分ながら、宇野さんの批評には次のような特徴がー。
1.自分より若年の演奏家に対しては概して厳しい。(大抵の人がそうですが)
2.基本的にロマンチストだが、硬質なリアリズム表現も理解できる。(この辺は立派)
3.ドラマチックで日常を超えた音の世界を求める。 そうでない世界観を持った曲や演奏も理解しようと努めるのだが、ちょっと理解に苦しむとキレて攻撃的になる。
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新版・クラシックの名曲・名盤 (講談社現代新書) 新書 – 1996/9/20
宇野 功芳
(著)
数ある名曲・名盤の中から何をどう聴くか。好評を博した旧版から7年、そこに取り上げられなかった作曲家や新発売のCDから厳選し、大幅に改訂増補した決定盤。クラシックの豊穣の世界への新しい道案内。
- 本の長さ352ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日1996/9/20
- ISBN-104061493205
- ISBN-13978-4061493209
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商品の説明
著者について
登録情報
- 出版社 : 講談社 (1996/9/20)
- 発売日 : 1996/9/20
- 言語 : 日本語
- 新書 : 352ページ
- ISBN-10 : 4061493205
- ISBN-13 : 978-4061493209
- Amazon 売れ筋ランキング: - 427,126位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 126位クラシック音楽論・理論
- - 728位ワールドミュージック
- - 802位ワールド楽譜・スコア・音楽書
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トップレビュー
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2008年9月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2016年2月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ほとんど新品の新書に、万年筆で直筆のサイン入り(2002,4,13)の品物でした。
ページをめくった後も感じられない本が、1円で購入できた事に驚いています。
著者の思い入れを、時間をかけて読ませていただきます。
良い買い物ができてとても満足しています。ありがとうございました。
ページをめくった後も感じられない本が、1円で購入できた事に驚いています。
著者の思い入れを、時間をかけて読ませていただきます。
良い買い物ができてとても満足しています。ありがとうございました。
2015年8月26日に日本でレビュー済み
帰徳書房刊行のモーツァルトとブルックナーと比較すると、むしろ抑え気味に、一般的で中庸な文章を展開して居られる印象です。私の拝見した版では、フルトヴェングラー&バイロイト祝祭管弦楽団のベートーヴェンの第9について、海外製CDCDH7698012が当時の国内産CDよりかなり音質がよいと言う風に、労を惜しまず有益なアドヴァイスを与えて下さって居ます。特定の演奏への印象の違いは、致し方ありませんね。初心者からマニアックな域にさしかかっているファンの方々には、御一読をお薦めします。高岡拓也
2002年10月21日に日本でレビュー済み
数年前、映画ダイハード2のラストシーン“待機中の旅客機がテロリストの搭乗した飛行機の爆発炎を目印に着陸するシーン”にかかっていたシベリウス作曲の「フィンランディア」を聞いてクラシックに興味を持ちました。たまたま書店でこの本を手に取り、推薦曲の年代・作曲家のバランスと著者の一途な魂の様な批評に感銘を受け、この本の指針通りにCD収集を始めました。自分の感性・好みとは結果的には異なるCDもありますが、素人の私にとってはCDショップで「レコ芸特選」とか「朝日視聴室推薦」という、いわば売り手側の商売フレーズに惑わされず、素晴らしい、著者のいう「生涯の宝物」をゲットできたと感謝しています。この本を道標に自分の・自分による・自分のためのクラシックCDコレクションをスタートされることをお勧めします。
2007年5月21日に日本でレビュー済み
随分と酷評が並びました。
確かに、初心者・入門者には”毒”があるかも知れません。
しかし、私はこの人の”耳”を信じます。
一通り、クラシックの入門を果たした方が、さらに奥深い世界を目指すならこの評論は
価値があると思います。
私自身、その全てに賛同するものではありませんが、通俗的・無難な評論より、この
”毒”は味わってみるべきと思います。
レコード会社の意向を組んだ提灯評論より有益。
確かに、初心者・入門者には”毒”があるかも知れません。
しかし、私はこの人の”耳”を信じます。
一通り、クラシックの入門を果たした方が、さらに奥深い世界を目指すならこの評論は
価値があると思います。
私自身、その全てに賛同するものではありませんが、通俗的・無難な評論より、この
”毒”は味わってみるべきと思います。
レコード会社の意向を組んだ提灯評論より有益。
2014年7月26日に日本でレビュー済み
旧版と比較したが、推薦盤の解説に疑問がある。一例だが旧版でモーツァルト交響曲25番は、ワルター・ウィーンフィルが名盤として推薦されているが。新版ではワルター・ニューヨーク・フィルに変更されている。オーケストラや演奏年、録音方式などの違いは、演奏自体の違いである。推薦理由が旧版と全く同文であることはありえない。推薦盤を変更するなら、新たな推薦理由を書くべきである。著者が本当にそれぞれの演奏を視聴したか疑わしいし、このような杜撰な名盤紹介では、内容に信頼性がなく、名曲名盤のタイトルは怪しいと言わざるを得ない。百害あって一利なしとは正にこのことだ。
2007年4月17日に日本でレビュー済み
「のだめカンタービレ でクラシックにハマった人へ」って、売る為とはいえ、いくらなんでも酷すぎる(功芳さんが言ったわけではないけど)。
クラシック音楽に興味を持った時に、この本を読んでしまえば、偏った知識が身に付いてしまい、楽しい音楽の世界を偏狭で堅苦しいものしてしまう可能性が高い。
氏は自分好みの演奏家を理解できない人間は「感性が毒されている」と断言するような人なので「世の中には、こんな意見の人もいるんだねぇ」程度に流すのが良いと思う。
その辺を割り切って読めば、それなりに楽しめる本。
クラシック音楽に興味を持った時に、この本を読んでしまえば、偏った知識が身に付いてしまい、楽しい音楽の世界を偏狭で堅苦しいものしてしまう可能性が高い。
氏は自分好みの演奏家を理解できない人間は「感性が毒されている」と断言するような人なので「世の中には、こんな意見の人もいるんだねぇ」程度に流すのが良いと思う。
その辺を割り切って読めば、それなりに楽しめる本。
2006年12月5日に日本でレビュー済み
私はこの人の著書でクラシックに入門した人間です。この人の言いたいことは、とにかく「今時の演奏家にはろくなヤツがいない」「カラヤンやポリーニは最悪の演奏家である」ということです。最初にこうした考え方が染み付いてしまうと、クラシックに対する非常に偏った考え方が身についてしまいます。私自身、その影響から脱するために相当苦労しました。なるほど人の悪口というのは面白いものです。しかし、あくまでも真に受けてはいけないものです。この人の悪口を話半分に聞き流せる人なら読んでもいいと思います。しかし、クラシックに対する知識がないうちは読むだけ時間の無駄であり、有害ですらあるといえます。文句を言いながらクラシックを聴くぐらいなら、聴かないほうがましです。
書いてあることもおよそ客観性には程遠いです。
「なんという美しさ!」「なんと喜びにあふれた音楽であることか!」(あくまでも例だがこういう書き方をする)などと書いてあると思わずシラけてしまいます。
宇野氏は、隠れたすばらしい演奏家を紹介するといういい仕事も残している人ではありますが、悪口がそういったいい仕事の価値を損なっています。
書いてあることもおよそ客観性には程遠いです。
「なんという美しさ!」「なんと喜びにあふれた音楽であることか!」(あくまでも例だがこういう書き方をする)などと書いてあると思わずシラけてしまいます。
宇野氏は、隠れたすばらしい演奏家を紹介するといういい仕事も残している人ではありますが、悪口がそういったいい仕事の価値を損なっています。