原題は「世渡りの道」とあり、新渡戸稲造の社会人としての生活の
姿勢が噛んで含めるように書かれています。誰にも判り易い文章です。
こういった本は、上から目線で偉そうであったり、坊主の説法みたい
だったりしますが、「自分も未完成な凡人」というスタンスで書かれ
ているので共感して読めます。
好きな言葉・・・「人はただ人とならねば人ならず」「内より破る栗の
イガかな」「世を譲って渡れ」「簪も逆手に持てばおそろしい」等々
最近こういった当たり前のことを説いてくれる人がいなくなったナァ。
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自警録 (講談社学術文庫) 文庫 – 1982/8/6
新渡戸 稲造
(著)
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日本を代表する教育者であり国際人であった新渡戸稲造が、若い読者に人生の要諦を語りかける。人生の妙味はどこにあるか、広く世を渡る心がけは何か、全力主義は正しいのかなど、処世の指針を与える。
- 本の長さ339ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日1982/8/6
- 寸法10.8 x 1.5 x 14.8 cm
- ISBN-104061585673
- ISBN-13978-4061585676
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商品の説明
著者について
1862年盛岡生まれ。明治・大正・昭和期の教育家。札幌農学校、ジョンズ-ホプキンス大学卒業。母校の他、京都・東京の両帝国大学教授、第一高等学校校長、東京女子大学の初代学長等を歴任、また国際連盟事務局次長として活躍した。貴族院議員となってからは、クリスチャンとしてまた平和主義者として険悪化する日米外交の修復に努めた。1933年没。主著には『農業本論』『武士道』などがある。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (1982/8/6)
- 発売日 : 1982/8/6
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 339ページ
- ISBN-10 : 4061585673
- ISBN-13 : 978-4061585676
- 寸法 : 10.8 x 1.5 x 14.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 324,413位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年6月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2011年9月29日に日本でレビュー済み
内容は本当にすばらしいです。
新渡戸先生本人が、万人が読めるようにと言っているだけあって当時にしてはかなり読みやすく書かれていると思います
現代の我々でも十分読めますが、さすがに100年前の人の言葉だけあって本に慣れてない人は少し読むのに集中力がいりますw
願わくばタチバナ教養文庫の「修養」くらい易しく現代的な言葉使いにして欲しいかった。
新しいの出ないかなあ。
新渡戸先生本人が、万人が読めるようにと言っているだけあって当時にしてはかなり読みやすく書かれていると思います
現代の我々でも十分読めますが、さすがに100年前の人の言葉だけあって本に慣れてない人は少し読むのに集中力がいりますw
願わくばタチバナ教養文庫の「修養」くらい易しく現代的な言葉使いにして欲しいかった。
新しいの出ないかなあ。
2005年3月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本の帯には、確か「新渡戸流の処世術」云々といった旨が書いてあったと思います。
で、他の処世術の本にもあるように、
(自己に対しての他の人の)一般的な考え方や反応なども書いてあり、それに対する「心のもちかた」が、書かれています。
「心のもちかた」の部分については、
昔の日本人の考え方や、孔子、中国の漢詩、欧米での考え方など、
新渡戸先生ならではの、膨大な「知」の引き出しから、実に様々な引用を用いて、説明がされていますが、
どれも読みやすい文章であるのが、読者にとって、とてもありがたいです。
また、本書には、当時の日本人についても書かれています。
読んでいると、
「当時の日本人も、今の日本人も、程度の差はあれ、やはり同じ日本人だな〜」と思える部分がたくさんあり、現代でも、通用するものだと思います。
私自身が、最も感銘を受けたのは、「人間は、感情で判断する者と、理論で判断する者の2つに分かれる」という趣旨です。
「主観で判断する者」と「客観(あるいは真実性)で判断する者」とも言えるでしょう。
そして、「ある外国人が日本人を評してかくのごとく感情に高い国民は憲法政治を実行し得るだろうかと疑ったこともある。(P169)」とも書かれてます。
現在の日本をみて、どう思われますか?
本質的に同じ事実でも、それに関する者次第で、意見をコロコロ変えたりしてませんか?
民主主義国家として、資本主義国家として、十分に生育した大人でしょうか?
選挙の投票率の低さは、「大人」といえるでしょうか?
経済の繁栄は、もちろんいいことですが、時には、「大人」というよりも、ただの「肥満体」なのでは?と思わされることもあります。
タイトルの言葉は、本書の冒頭で引用されている言葉です。
この本を読むと、タイトルの後半部分「未来の教育家は新渡戸だ」が、より一層、実感できます。
誰が読んでも、所々で、「ああ、そうか!」とか、「そうそう」と思える本だと思います。
私は、是非とも多くの人に読んでもらいたいと思います。
で、他の処世術の本にもあるように、
(自己に対しての他の人の)一般的な考え方や反応なども書いてあり、それに対する「心のもちかた」が、書かれています。
「心のもちかた」の部分については、
昔の日本人の考え方や、孔子、中国の漢詩、欧米での考え方など、
新渡戸先生ならではの、膨大な「知」の引き出しから、実に様々な引用を用いて、説明がされていますが、
どれも読みやすい文章であるのが、読者にとって、とてもありがたいです。
また、本書には、当時の日本人についても書かれています。
読んでいると、
「当時の日本人も、今の日本人も、程度の差はあれ、やはり同じ日本人だな〜」と思える部分がたくさんあり、現代でも、通用するものだと思います。
私自身が、最も感銘を受けたのは、「人間は、感情で判断する者と、理論で判断する者の2つに分かれる」という趣旨です。
「主観で判断する者」と「客観(あるいは真実性)で判断する者」とも言えるでしょう。
そして、「ある外国人が日本人を評してかくのごとく感情に高い国民は憲法政治を実行し得るだろうかと疑ったこともある。(P169)」とも書かれてます。
現在の日本をみて、どう思われますか?
本質的に同じ事実でも、それに関する者次第で、意見をコロコロ変えたりしてませんか?
民主主義国家として、資本主義国家として、十分に生育した大人でしょうか?
選挙の投票率の低さは、「大人」といえるでしょうか?
経済の繁栄は、もちろんいいことですが、時には、「大人」というよりも、ただの「肥満体」なのでは?と思わされることもあります。
タイトルの言葉は、本書の冒頭で引用されている言葉です。
この本を読むと、タイトルの後半部分「未来の教育家は新渡戸だ」が、より一層、実感できます。
誰が読んでも、所々で、「ああ、そうか!」とか、「そうそう」と思える本だと思います。
私は、是非とも多くの人に読んでもらいたいと思います。
2007年3月6日に日本でレビュー済み
言うまでもないですがこの本を書いた新渡戸氏は「武士道」を書いた人です。「武士道」自体が西洋に誇示するために氏が勝手に書いたのではあるまいかと思っている私としては(「葉隠」の方がよっぽど内実を表している気がします)、読んでいるとうがった見方をしてしまいます。個人的には渋沢栄一「論語講義」の方が好きです。
2015年2月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大変示唆に富んだ内容です。初めて読みましたがもっと早く出合っとくべき一冊だと思いました。若い人たちにぜひ読んでもらいたい本です。
2011年4月27日に日本でレビュー済み
自分の読書量は多分他のレビューされている人に比べてるとかなり少ないと思います。しかし、この本は、
日本最高の随筆と信じています。
日本最高の随筆と信じています。
2018年7月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
内容が難しい 良いことは書かれてると思うが 読むのが億劫になる
2009年2月27日に日本でレビュー済み
自警録は、論語やキリスト教の影響を受けていますが、硬さがなく、力が抜けています。とても読みやすく、生きる勇気が湧いてくる一冊です。江戸後期、明治前期の南部藩の方が残してくれた名書です。