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ドイツ語とドイツ人気質 (講談社学術文庫) 文庫 – 1988/4/4

3.2 5つ星のうち3.2 12個の評価

人はことばを通じて世界を認識し、規定し、ことばによって精神のあり方を刻印づけられる。ドイツ語の、重々しく深々としたゆたかなひびきや、最後まで緊張を要する、公明正大でごまかしのきかない表現構造などは、どんな人間像をはぐくみ、また映し出すか。ドイツ人はたくましくも頑強いであり、明快かつ重厚な精神を失わず、強い自己主張と旺盛な自己実現への意欲をもつ。私たち日本人とは異質な文化世界への扉を開ける鍵がここにある。

商品の説明

著者について

1931年長崎県生まれ。東京大学独文科卒業。現在、中央大学文学部教授。ドイツ古典主義文学専攻。1985〜88年西独日本国大使館公使、ケルン日本文化会館館長。著書『ファウスト』『ザルツブルクの小径』『トーマス・マンとドイツの時代』、訳書『ゲーテ詩集』トーマス・マン』『ヨセフとその兄弟』など。学術文庫に『ライン河の文化史』、『ドイツの都市と生活文化』など。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社 (1988/4/4)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1988/4/4
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 282ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4061588257
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4061588257
  • カスタマーレビュー:
    3.2 5つ星のうち3.2 12個の評価

著者について

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小塩 節
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2020年11月25日に日本でレビュー済み
「ことばで表現したことがすべてである」ということが繰り返し言われる。
その意味が、多くの事例で説明されて、いままで通り一遍の説明では理解できないことが理解できるようになった。
ゲーテの『ファウスト』でグレートヒェンの意味がいまいちわからなかったが、この本の解説で一歩理解が進んだ。
また、終わりの方で、家庭内暴力がドイツとイタリアではないという説明が納得できた。つまり、忖度などをするのではなくて、すべて言葉で尽くすという教育を幼児から行っていることがそのことと直結しているということが納得できた。
2023年3月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ドイツ語をどの程度論拠にして、ドイツ人気質を論じるか、が大きくこの本の内容の質を決めると思われる。しかし、基本文法構造周辺をどうやら、拡大解釈しているとしか、言えない論の展開の仕方であり、なんか、満足できない。ネットで調べた方がまだ、たくさんドイツ語の用例は出てくるはず。
そのため、売れなくなるかもしれないけれど、もっと難解な語彙をバンバン使って、ドイツ人気質に迫って欲しかった。そして、それができるドイツ語力が著者にはあるはずなのに。
2010年8月9日に日本でレビュー済み
本書は1982年、未だドイツが東西に分裂していた頃に書き下ろされた。なので内容には多少なりとも現在とのギャップを感じるが、ドイツ語の響きや表現構造、言語によるドイツ人の精神への影響、彼らの文化・価値観と日本人の差異などをメインに取り扱っているので、高々2、30年の経過による大きな変化は恐らくないだろう。

著者は独文科卒とだけあって、ドイツの詩とゲーテの『ファウスト』について特に情熱的に語っている。それは、しばしば学術的な論調となり、興味の薄い読者にとっては堅苦しく感じる場合もあるかも知れない。だが、本書は基本的にエッセイの類に属するものなので、肩を張って読む必要はないだろう。

時折挟まれるドイツでの著者または知り合いの実際の体験は読んでいて面白いものもあれば、日本との価値観の余りの違いに驚きもする。たとえば、彼らの徹底的に人と論議する姿勢や、自分の損になる件については決して謝らないなど、ドイツ人と日本人の違いを思い知る。

全体的に内容は一貫したトピックであり、ウィットに富んだ文章という印象だった。ただ、たまに矛盾しているとも取れる箇所もあるが、それは著者の信条的なものを含んでいるようにも思えたし、余程神経質でなければ気にはならないだろう。
14人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年6月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
商品の程度、すこぶる良好でした。内容も大変興味深く読ませて頂きました。ドイツ人の倫理観は合理的ですね。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2013年3月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「人はことばを通じて世界を認識し規定し、ことばによって精神のあり方を刻印づけられる。(内容(「BOOK」データベースより))」
という言語相対性仮説のうち強い仮説の方が、無批判に延々と続く。
(そもそも強い仮説と弱い仮説を区別していないような書き方)

言語学的なものを期待していたが、
教師から学生への親称使用を、「ことばの乱れ」「精神的けじめの喪失」と
表現しているあたり、これはもうエッセイなのだと割りきることができた。

1988年発売と古い本なので、現代と感覚がズレている面もあると思う。

「一般にドイツ人は厳格だと言われるが~」の「一般に」部分を示す、という点では
学生のレポートや雑談ネタとして使えそうです。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2005年4月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
妙にドイツという国が気になって読んでみたのだけど、ドイツは本当に未知の国かもしれない。言葉が違うだけと思いきや、考え方がまるで違う。ドイツ語が話せるようになったからってドイツ人と話せるかどうかは別問題かもしれない。読み終わる頃には、改めて日本語の良さみたいなものにも気づいてしまう1冊。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2010年7月12日に日本でレビュー済み
中高生の頃、イギリスにたいへん興味を持っていたので
「○○人とは」「△△国にて」のような本を
昔から好んで読んできた。

この手のものは、遠い異国や
彼の地に住まう愛しい人に想いを馳せる、といったときに
たいへん好奇心を刺激し、夢中になって読むものではあるが、
翻って、「日本人とは」「日本国とは」となったときに
一冊の本にどれだけ自分の知っている日本人や日本国が
盛り込まれているのか。
そう考えると、はなはだ心もとない。

とはいうものの、それを十分にわかった上で楽しく読み、
想像の羽にのり空想の世界で遊ぶ夢をみるのに利用したい。

筆者が以前担当していたドイツ語講座での内容について、
ドイツ人アシスタントとの間で意見の相違があった、
ということに触れた後、
このような非常に印象深い文章が続いた。

私たちは詩ばかり読んでいるわけではない。
何週間かにほんの数分、短い詩を読み、
ことばのリズム感や表現の結晶した形に触れると、
私たちの心の密度は高まり、ことばへの喜びは高まる。

「心の密度」!「ことばへの喜び」!!!

こういう日本語を使いこなせる日本人になりたい。
18人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2004年5月10日に日本でレビュー済み
あまり期待せずに読んだのだが、文化の香り高き、優れた内容だった。類書には、ドイツに住んでさえいれば書ける皮相なものが多いのだが、これは違う。確かな知識と教養に裏打ちされた話の数々は、どれもドイツ語・ドイツ人気質の本質をうがつ。著者のスタンスが明示されているのも、本書の好ましさのひとつだろう。文化比較など、どのようにしても著者の独断になるのだから、小塩氏のように自分の立場・考えを明らかにしてから語りかけるほうが、どれほど読者に親切か知れない。また本書中に紹介されている、ホロコーストにあったキリスト教徒が、自ら被害を語るのではなく、ドイツの罪を謝した、という挿話に胸を打たれた。
29人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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