この本を読んだ感想は大きく2つ。
一つは日本人はもっと自らの文化のことを知らなければならないという反省の思い。ここ数年、訪日外国人がどんどん増え、2020年東京オリンピックに向けて盛り上がる中、サービス産業では「おもてなし」という単語が飛び交っている。しかし、私たちの思うこと、行っていることは訪日外国人の期待に応えているだろうか?外国人目線での日本という国の魅力は何だろうか?もちろん答えは一つではない、人それぞれだ。しかし、著者が愛情たっぷりに語る日本は、私たちが忘れている本物の日本の良さであり、大切に引き継がなければならない文化、外国人に知ってもらいたいことだ。改めて身を引き締めて、真面目に考えさせられた。
もう一つは、この本が書かれた時期から既にかなりの年月が経っているために、高度経済成長時代の著者からの警告に対して、現在の日本の方向は幾分反省し、修正されてきているという安心感だ。古くは大陸からの仏教や儒教、明治以降は西欧文化の影響を受けながらも、独自の文化を形成してきた日本。そして、現代はたくさんの外国人を迎えて、人的交流はこれまで以上に増えている。最初の感想につながっていくが、これから加速度的に日本という国が工業製品を通じてではなく、直に外国人に触れられるが故に、それを通じて日本の良さを再認識していくことになるのだろう。
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果てしなく美しい日本 (講談社学術文庫) 文庫 – 2002/9/10
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あふれる緑、簡素な美の文化
若きドナルド・キーンの描く日本
豊かな水と緑に満ちた山並み連なる美しい国、日本。
来日間もない若き日の著者が、瑞々しい感覚で、日本とはどのような国かを論じ、母国の人々に紹介する。
近代化による大変貌にもかかわらず依然として変わらない日本人の本質を見つめ、著しい美的趣向、豊かな感受性、比類のない多様性など日本文化の特性を刳り出す。日本への愛情溢れる日本論。
若きドナルド・キーンの描く日本
豊かな水と緑に満ちた山並み連なる美しい国、日本。
来日間もない若き日の著者が、瑞々しい感覚で、日本とはどのような国かを論じ、母国の人々に紹介する。
近代化による大変貌にもかかわらず依然として変わらない日本人の本質を見つめ、著しい美的趣向、豊かな感受性、比類のない多様性など日本文化の特性を刳り出す。日本への愛情溢れる日本論。
- 本の長さ336ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2002/9/10
- 寸法10.8 x 1.3 x 14.8 cm
- ISBN-104061595628
- ISBN-13978-4061595620
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商品の説明
著者について
■ドナルド・キーン(どなるど・きーん)
■足立康(あだちやすし)
【ドナルド・キーン】
1922年ニューヨーク市生まれ。コロンビア大学卒。コロンビア大学東洋学部名誉教授。著書に『百代の過客』『明治天皇』『能・文楽・歌舞伎』(学術文庫)などがある。
【足立康】
1936年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部英文科卒。青山学院女子短期大学教授。著訳書に『雑記帖のアメリカ』、ダリ『我が秘められた生涯』、ナッシュ『人物アメリカ史』など。
■足立康(あだちやすし)
【ドナルド・キーン】
1922年ニューヨーク市生まれ。コロンビア大学卒。コロンビア大学東洋学部名誉教授。著書に『百代の過客』『明治天皇』『能・文楽・歌舞伎』(学術文庫)などがある。
【足立康】
1936年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部英文科卒。青山学院女子短期大学教授。著訳書に『雑記帖のアメリカ』、ダリ『我が秘められた生涯』、ナッシュ『人物アメリカ史』など。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2002/9/10)
- 発売日 : 2002/9/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 336ページ
- ISBN-10 : 4061595628
- ISBN-13 : 978-4061595620
- 寸法 : 10.8 x 1.3 x 14.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 195,280位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年7月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2014年9月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書は3つの独立した箇所からなっています。第1部が「生きている日本」ということで本書の大半を占めていますが、1973年に日本語版が出版されたもので、もともとは外国人に日本を紹介する本でした。第2部、3部は分量が少ないが、これは比較的最近の日本での講演録です。
このような外国人(キーンさんは日本に帰化されましたが)が書く日本ものとなると、表面的な記述であることが多いと思うのですが、キーン氏の本は不思議と深いです。「不思議と」というのはどういう事かというと、キーン氏は限られた紙面でかなり幅広いトピックを取り上げているので、日本人専門家でも浅い記述になりがちだと思うのですが、本書は読んでいると、不思議と深さを感じるのです。もちろんキーン氏の極めて深い経験・知識・洞察が背後にあって、字数は限られている中でもそれがにじみ出ているのだろうとは思うのですが、読み終わった後に、「かなり広い範囲についてカバーされていたな」という印象と同時に「深い」という印象も得られる本でした。
個人的には日本に影響を及ぼした4つの信仰(神道、仏教、儒教、キリスト教)と文化の関係についての記述が面白かったです。本書でも指摘されているように、多くの日本人は無意識のうちにこの4つの影響を多かれ少なかれ受けているのですが、それを外部有識者に明示的に指摘されると、なるほどと思わされます。またキーン氏の良いところは(そして翻訳者の功績でもありますが)、日本人学者よりもむしろわかりやすい(読みやすい)ところでしょうか。日本人でこの手の専門家(大学教授)が同じテーマで本を書いたら、極めて読みづらい本になっているのだろうなと想像できます。
第2部と3部の講演録は、第1部との重複記述もありますが、それはそれで記憶を確かにするのに役立ちますので良かったかと思いますし、あっという間に読めました。
このような外国人(キーンさんは日本に帰化されましたが)が書く日本ものとなると、表面的な記述であることが多いと思うのですが、キーン氏の本は不思議と深いです。「不思議と」というのはどういう事かというと、キーン氏は限られた紙面でかなり幅広いトピックを取り上げているので、日本人専門家でも浅い記述になりがちだと思うのですが、本書は読んでいると、不思議と深さを感じるのです。もちろんキーン氏の極めて深い経験・知識・洞察が背後にあって、字数は限られている中でもそれがにじみ出ているのだろうとは思うのですが、読み終わった後に、「かなり広い範囲についてカバーされていたな」という印象と同時に「深い」という印象も得られる本でした。
個人的には日本に影響を及ぼした4つの信仰(神道、仏教、儒教、キリスト教)と文化の関係についての記述が面白かったです。本書でも指摘されているように、多くの日本人は無意識のうちにこの4つの影響を多かれ少なかれ受けているのですが、それを外部有識者に明示的に指摘されると、なるほどと思わされます。またキーン氏の良いところは(そして翻訳者の功績でもありますが)、日本人学者よりもむしろわかりやすい(読みやすい)ところでしょうか。日本人でこの手の専門家(大学教授)が同じテーマで本を書いたら、極めて読みづらい本になっているのだろうなと想像できます。
第2部と3部の講演録は、第1部との重複記述もありますが、それはそれで記憶を確かにするのに役立ちますので良かったかと思いますし、あっという間に読めました。
2014年9月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本人として読んでおくべき一冊だと思います。納得させられます。
2012年11月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者が基本的に外国人向けに日本と日本人の特徴について解説されたものです。その範囲は宗教から経済、政治や教育、芸術、はてには庶民の楽しみまで広範囲に及びます(内容は40年ほど前の状況ですので、そのあたりは差し引いて読む必要はあり)。
著者は日本びいきであろうが、褒め過ぎず、客観的な文体は好感を与えます。
日本人にとって、今までごく当たり前の光景や常識が外国人から見ると、奇妙であることに気づかされる事が多々ありました。
特に面白かったのが、「日本人の一生」の章。
40年くらい前の日本人の暮らしぶり、様子が見えてきます。勿論今も変わらない部分もあって興味深い。
あと芸者についてもこと細かに解説されており、日本人の私でも知らないことばかりだった。
通読して感じたのは、日本人は昔から当時の先進国から貪欲に学び、消化し変化しながらも、
いにしえの習慣、文化、芸術、建築物を大事に守り残す、良くも悪くも「島国根性」が良いところと感じました。
日本人として自信回復に役立つ一冊でした。
著者は日本びいきであろうが、褒め過ぎず、客観的な文体は好感を与えます。
日本人にとって、今までごく当たり前の光景や常識が外国人から見ると、奇妙であることに気づかされる事が多々ありました。
特に面白かったのが、「日本人の一生」の章。
40年くらい前の日本人の暮らしぶり、様子が見えてきます。勿論今も変わらない部分もあって興味深い。
あと芸者についてもこと細かに解説されており、日本人の私でも知らないことばかりだった。
通読して感じたのは、日本人は昔から当時の先進国から貪欲に学び、消化し変化しながらも、
いにしえの習慣、文化、芸術、建築物を大事に守り残す、良くも悪くも「島国根性」が良いところと感じました。
日本人として自信回復に役立つ一冊でした。
2012年3月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
東日本大震災後、ドナルド・キーンは日本に永住する事を決めた。できれば帰化したいと。そこで日本を愛する彼が見た日本とは、どのようなものか気になって読んでみた。
題名と中身の差が激しい。裏表紙には「日本への愛情溢れる日本論」とあるが、私にはそうは感じられない。
1958年頃に『生きている日本』のタイトルのもと、紐育で出版された米国人向けの日本案内の様相を呈して書かれたものだから現在との差に違和感が大きい。
「外人は日本語を理解できないから、その影に隠れて言いたい事を言っている」とか嫁姑問題については「ずっと我慢してきて旦那に尽くしてきたから、嫁をいびるのは当たり前だと思っている。」「祖父母も数かぎりなく菓子を与えて甘やかし、子供を害することに熱心である。」「日本人は他人の目を気にしないから、ぶつかっても謝らない。」とか・・・とても日本を賛美するものではない。天皇の人間宣言も書いてあったが、外国人目線。日本人の神に関する意識の説明なしには天皇=神を理解することは出来ない(自然、妻など、尊敬するものや大切なもの、尊い物、生物、物全てが日本人からすれば神)。日本人から見れば人間宣言の内容は当たり前で、その宣言自体がバカげているが、外人からすると、神をGODと訳したせいで混乱しているのであろう。
第二部「世界のなかの日本文化」は、本を発行するために加えたものであるのか、納得するものもあるが、第一部は散々である。同じ時代でも違う見方をしている本もあるし、「この時代のある外国人から見た一つの日本感」という見方で呼んだ方が良いと思う。(教育・家族など、様々な観点から日本を紹介している)
日本は真似が上手と印象づけたのは鹿鳴館で、不思議な国というイメージを植えつけたのは小泉八雲とあるが、開国後、植民地を免れるために外国から文明文化を学び、同等に扱われるように努力の結果を、「真似が上手」で片付けられるのは悲しい。そうしなければ、日本は植民地になるしか手段がなかったのに。では髷、刀、質素な日本家屋で大日本帝国として世界の5大陸として扱ってもらえたろうだろうか?おそらく無理であろう。それに、文明国は発展と共に古い事を捨ててきた。日本は温故知新。他国から見て不思議と感じる人がいても頷ける。なので、私的には1つの日本観として見たい。
昔に書かれた本だし、アメリカではどのように捉えられていたかを知る上で新しい彼の他本も読んでみたい。
題名と中身の差が激しい。裏表紙には「日本への愛情溢れる日本論」とあるが、私にはそうは感じられない。
1958年頃に『生きている日本』のタイトルのもと、紐育で出版された米国人向けの日本案内の様相を呈して書かれたものだから現在との差に違和感が大きい。
「外人は日本語を理解できないから、その影に隠れて言いたい事を言っている」とか嫁姑問題については「ずっと我慢してきて旦那に尽くしてきたから、嫁をいびるのは当たり前だと思っている。」「祖父母も数かぎりなく菓子を与えて甘やかし、子供を害することに熱心である。」「日本人は他人の目を気にしないから、ぶつかっても謝らない。」とか・・・とても日本を賛美するものではない。天皇の人間宣言も書いてあったが、外国人目線。日本人の神に関する意識の説明なしには天皇=神を理解することは出来ない(自然、妻など、尊敬するものや大切なもの、尊い物、生物、物全てが日本人からすれば神)。日本人から見れば人間宣言の内容は当たり前で、その宣言自体がバカげているが、外人からすると、神をGODと訳したせいで混乱しているのであろう。
第二部「世界のなかの日本文化」は、本を発行するために加えたものであるのか、納得するものもあるが、第一部は散々である。同じ時代でも違う見方をしている本もあるし、「この時代のある外国人から見た一つの日本感」という見方で呼んだ方が良いと思う。(教育・家族など、様々な観点から日本を紹介している)
日本は真似が上手と印象づけたのは鹿鳴館で、不思議な国というイメージを植えつけたのは小泉八雲とあるが、開国後、植民地を免れるために外国から文明文化を学び、同等に扱われるように努力の結果を、「真似が上手」で片付けられるのは悲しい。そうしなければ、日本は植民地になるしか手段がなかったのに。では髷、刀、質素な日本家屋で大日本帝国として世界の5大陸として扱ってもらえたろうだろうか?おそらく無理であろう。それに、文明国は発展と共に古い事を捨ててきた。日本は温故知新。他国から見て不思議と感じる人がいても頷ける。なので、私的には1つの日本観として見たい。
昔に書かれた本だし、アメリカではどのように捉えられていたかを知る上で新しい彼の他本も読んでみたい。
2015年11月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まだ読み切れていない部分もありますが、興味深く、読ませていただきました。
2013年11月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
現代の日本人より深く日本を愛しているのには脱帽してしまいました。今からでも努力して古典に挑戦してみたいと願いました。
賛美、感謝、感激、感動の賛・感王
賛美、感謝、感激、感動の賛・感王
2013年1月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本人であることに誇りを持つことが出来ましたが、今回の衆院総選挙で「日本を取り戻す。」とか、「したたかな日本」などと政治家が唱えていたが、本当の日本の良さを忘れ去っているよう思えた。