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将棋の駒はなぜ40枚か (集英社新書) 新書 – 2000/2/17

3.3 5つ星のうち3.3 8個の評価

日本将棋成立の謎に迫る!81桝目40駒の日本将棋の原点は?60駒以上の平安期の大将棋から現在の形へと発展した日本将棋の深い歴史へ、王手!!
日本の将棋は、相手から奪った駒を自分のものとして使用できるという意味で、世界の同様な盤上遊戯の中で、きわめてユニークな存在である。この日本型将棋がどのような経緯で我が国に伝えられ、どのように発展してきたのか。かつて貴族や上流階級の遊びであった大将棋が、その形を整えつつ、少将棋として定着し、庶民の手軽な遊びとなるまでには、どんな歴史があったのか。そして、現在のように八一桝目、四〇枚の駒という形が完成したのはいつか、そしてその理由は?古文献を漁り、新発見の資料や、新出土した将棋の駒などを検証することによって新たな説を打ち立て、将棋史研究の第一人者が書き下ろした、日本将棋のスリリングな歴史。

[著者情報]
増川 宏一 (ますかわ こうち)
一九三〇年長崎市生まれ。旧制甲南高校卒。その後、将棋史や盤上遊戯史などの研究に没頭。大英博物館リーディングルーム・メンバー、遊戯史学会理事、将棋博物館顧問などを務め、盤上遊戯の研究では有名。また賭博の研究などでも知られる。主な著書に『将棋I』『将棋II』『盤上遊戯』『賭博』『碁』『さいころ』(以上、法政大学出版会)『賭博の日本史』(平凡社)『ゲームの博物誌』(宝島社)など多数。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 集英社 (2000/2/17)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2000/2/17
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 208ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4087200191
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4087200195
  • カスタマーレビュー:
    3.3 5つ星のうち3.3 8個の評価

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増川 宏一
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2019年3月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
将棋の起源から、現行の将棋にいたるまでのコマの変遷と、その普及を紹介。この著者には同様の書籍が複数あるので、類書を読まれた方には新鮮なところはない。
「なぜ」40枚になったかという理由は明快に示されず、大将棋や中将棋から「どのように」40枚まで減っていったかが示されている。
(本書の主旨とはずれている)将棋6世紀伝来説への執拗な批判に多くのページがさかれている点も、マイナス評価。そんなことよりも、コマの選別理由や、成り、持駒などのルールとの関連を考察してほしかった。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2014年5月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
題名で購入してしまいましたが、内容は、全く不満です。面白くありません。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2019年5月27日に日本でレビュー済み
木村義徳の説に対して書中で再三批判している。六世紀伝来説は木村(2001)『持駒使用の謎―日本将棋の起源』p.104に記載がある。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2013年11月10日に日本でレビュー済み
 著者は将棋などゲームの歴史の研究者。『将棋』『さいころ』『ゲームの博物誌』など関連の著作が多数ある。
 本書は、日本の将棋の歴史を古代から江戸初期までたどったもの。現在の将棋盤は81マス、駒は40枚だが、もともとはもっと多数の駒を使って広い盤面で行われていた。大将棋や中将棋と呼ばれるものだが、それらの実態を明らかにし、またなぜいまの少将棋に落ち着いたのかを考察している。
 ゲームは記録に残らないものであり、まだまだ資料の足りない部分もあるが、説得的な論理展開であり、将棋の歴史がよくわかった。ただ、欠けている箇所も多く、特に少将棋が優勢となっていく流れには疑問が残る。
 とはいえ、2000年時点での最新の研究成果がまとめられており、入門書として最適だろう。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2012年4月11日に日本でレビュー済み
 変わったことを調べ、研究している人がいるものだ。疑問にも感じたことがなかったが、そういう問題の立て方はありうる。
 将棋の淵源はチェスと同じで、インド。しかし、日本の将棋は極めて複雑。とった駒を使用できる、敵陣に駒が入ると「成」ってもよい。将棋が現在のような9×9の升目盤上で40枚の駒を使う形が定着したのは江戸時代。それまでは13世紀-14世紀に大将棋(駒数130枚)、16世紀に中将棋(駒数92枚)が普及したようである。
 駒が大宰府とか、興福寺などで発掘され、種々の文書からの推定である。ただ表題の問いには正確に答えていないようなのが残念。「少将棋は底流として続いていたことは事実であるが、いつ頃から駒を再使用するルールが確立したのか。単純な少将棋に飛車と角行(及び醉象)の駒がいつ頃から加えられるようになったのかは、まだ判明していない」(pp.193-194)とだけある。
  家康が将棋の庇護につとめたこと、幕府から俸禄を受けた将棋を家業とする三家(大橋家)があったこと、詰将棋があったこと、など話題はつきることなし。著者は日本での将棋の普及を11世紀ごろ以降とみているが、6世紀ごろ以降と主張している人がいるらしく、この本の前段でその説をややエキセントリックに批判している。誰の説かは不明なので論旨に隔靴掻痒の感が残る。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2005年11月12日に日本でレビュー済み
世界中で遊ばれているチェスや将棋の起源が同じことはよく知られています。ところがチェスも中国将棋も朝鮮将棋も駒数が合計32枚なのに対して、日本は40枚。升目も違う。しかも相手から取った駒を再使用できるルールは日本のみ。
第一章では、奈良や大宰府の遺跡から出土した将棋駒を紹介し、資料にあたりながら将棋の起源に迫ります。
第二章では、13世紀に登場したと思われる大将棋から中将棋への変遷を追います。
第三章は少将棋の系譜、第四章は少将棋の定着。大将棋や中将棋が登場する中、42枚の小型の将棋も並行して指されていたと思われ、現行の40枚の将棋の原型ではと推測しています。
第五章は将棋の専業者。囲碁将棋の庇護者が現れ、専業者・プロの誕生へと繋がります。
第六章では近代の普及の努力について。
日本将棋の起源を追いながら、かなり詳細な将棋史にもなっています。資料や図の解説も豊富でよく新書にこれだけ詰めたと思うほど。チェスや囲碁にも触れており、ちょっとした遊戯史書です。将棋はそんなに強くないんだけど・・・という方でも歴史好きなら大丈夫。
雑学書としてもオススメの一冊です。
20人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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