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勘定奉行 荻原重秀の生涯 ―新井白石が嫉妬した天才経済官僚 (集英社新書) 新書 – 2007/3/16
村井 淳志
(著)
ケインズより200年も早く今日の貨幣経済を先取りした男の謎!
膨大な著述を残した新井白石によって、一方的に歴史の悪役に貶められた勘定奉行・荻原重秀。五代将軍綱吉時代後半の幕府財政をほぼ掌中にし辣腕をふるった。マイナスイメージで伝えられる元禄の貨幣改鋳だが、物価上昇は年率三%弱にすぎず、それも冷害の影響が大きい。金銀改鋳以外にも、各種検地、代官査察、佐渡鉱山開発、長崎会所設置、地方直し、東大寺大仏殿建立、火山災害賦課金など、実に多彩な業績を残している。
本書は、金属貨幣の限界にいち早く気づいた荻原重秀の先駆的な貨幣観に着目しつつ、悪化の一途をたどる幕府財政の建て直しに苦闘し、最後は謎の死を遂げるまでの生涯を描く。
[著者情報]
村井淳志(むらい あつし)
一九五八年生まれ、名古屋市出身。東京都立大学大学院博士課程(教育学)単位取得退学。金沢大学教育学部教授。専門は歴史教育・社会科教育論。著書に『学力から意味へ』(草土文化)、『歴史認識と授業改革』『「いのち」を食べる私たち』(教育史料出版会)、『脚本家・橋本忍の世界』(集英社新書)など。
膨大な著述を残した新井白石によって、一方的に歴史の悪役に貶められた勘定奉行・荻原重秀。五代将軍綱吉時代後半の幕府財政をほぼ掌中にし辣腕をふるった。マイナスイメージで伝えられる元禄の貨幣改鋳だが、物価上昇は年率三%弱にすぎず、それも冷害の影響が大きい。金銀改鋳以外にも、各種検地、代官査察、佐渡鉱山開発、長崎会所設置、地方直し、東大寺大仏殿建立、火山災害賦課金など、実に多彩な業績を残している。
本書は、金属貨幣の限界にいち早く気づいた荻原重秀の先駆的な貨幣観に着目しつつ、悪化の一途をたどる幕府財政の建て直しに苦闘し、最後は謎の死を遂げるまでの生涯を描く。
[著者情報]
村井淳志(むらい あつし)
一九五八年生まれ、名古屋市出身。東京都立大学大学院博士課程(教育学)単位取得退学。金沢大学教育学部教授。専門は歴史教育・社会科教育論。著書に『学力から意味へ』(草土文化)、『歴史認識と授業改革』『「いのち」を食べる私たち』(教育史料出版会)、『脚本家・橋本忍の世界』(集英社新書)など。
- 本の長さ256ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2007/3/16
- ISBN-104087203859
- ISBN-13978-4087203851
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (2007/3/16)
- 発売日 : 2007/3/16
- 言語 : 日本語
- 新書 : 256ページ
- ISBN-10 : 4087203859
- ISBN-13 : 978-4087203851
- Amazon 売れ筋ランキング: - 316,578位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1958年生まれ、名古屋市出身。
1980年東京都立大学人文学部(教育学専攻)卒業
1989年東京都立大学大学院博士課程単位取得退学
その後、東京都立大学助手、金沢大学教育学部助教授などを経て、
現在、金沢大学人間社会学域学校教育学類教授
専門は歴史教育・社会科教育で、大学では教師を目指す学生たちに、「社会科教育法」という講義を提供しています。もともとは教育実践を固有の対象とする、狭義の社会科教育を研究したのですが、教育内容論にまで手を広げ始めると、いのち、映画、江戸時代の経済史と、興味は果てしなく広がってしまいました。
村井淳志名で医学関係の著書がいくつかありますが、これは京都大学ご出身で高知県などで病院長を歴任された医師の方の著書で、同姓同名の別人です。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年6月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
21世紀の現在となっても商品貨幣論が蔓延している日本の政官財学界。しかし、荻原重秀は江戸時代において実体経済に合致した信用貨幣論に基づく経済政策を実践しようとした。歴史教育では清廉潔白な人徳者として教えられる新井白石が、現実には狭量で無能な男であったこととは対照的。中学・高校の副読本として本書を採用して欲しい。
2022年8月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
何故今まで取り上げてもらえなかったのかが不思議です。しかしよくここまで調べたなと感心致しました。これこそ大河ドラマでやるべきで今こそ名誉回復すべき人物とお見受け致しました。
2021年6月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
浅井壮一郎著「繊維の研究 明治維新」を読んで、徳川期の資本主義経済の発展が明治以降の日本の経済発展の
礎となっていることがよく解った。そこに、開閉改鋳に関する話しとその推進者であった荻原重秀のことが
出ていたので、興味を持ったのがきっかけだ。本書を読むと、既に元禄期(綱吉の時代)に貨幣経済が
十分に発達し、市場は貨幣供給量の増加を欲しており、重秀はそれを理解して貨幣改鋳を行ったことが
解る。それ以外にも、多くの優れた事績が在る。
この人物が今、日銀総裁か財務大臣についていればどれほどの活躍をしただろうと思うほどの
切れ者だったようである。不幸にも、あまりにも怜悧に過ぎて若い頃に新井白石に恨みを買い、
晩年に復讐されることになる。実に事実は小説より奇なりの感を深くする。
礎となっていることがよく解った。そこに、開閉改鋳に関する話しとその推進者であった荻原重秀のことが
出ていたので、興味を持ったのがきっかけだ。本書を読むと、既に元禄期(綱吉の時代)に貨幣経済が
十分に発達し、市場は貨幣供給量の増加を欲しており、重秀はそれを理解して貨幣改鋳を行ったことが
解る。それ以外にも、多くの優れた事績が在る。
この人物が今、日銀総裁か財務大臣についていればどれほどの活躍をしただろうと思うほどの
切れ者だったようである。不幸にも、あまりにも怜悧に過ぎて若い頃に新井白石に恨みを買い、
晩年に復讐されることになる。実に事実は小説より奇なりの感を深くする。
2018年9月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
荻原重秀の伝記だが、
実は経済本
よく、荻原のことを調べたと思いました。
江戸幕府中期の経済政策について
知る好著です
実は経済本
よく、荻原のことを調べたと思いました。
江戸幕府中期の経済政策について
知る好著です
2020年8月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
貨幣改鋳により経済の成長に見合うよう通貨量を調整するという管理通貨制度の真理を理解し政策として実行した荻原重秀(江戸時代の延宝・天和・貞享・元禄・宝永期に活躍)。世界の経済学史に残る偉大な人物の一生涯を描き出す。
2019年12月6日に日本でレビュー済み
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学校の歴史教育では習わなかったと思いますが、もっと脚光を浴びても良い人物の話です。あまり資料が残っていないながら良くここまで調べ上げたと感心しました。
2018年12月6日に日本でレビュー済み
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荻原重秀の優れた数々の施策や辣腕ぶり、とりわけケインズ経済学を先取りする貨幣改鋳の試みで幕府財政や経済の浮揚を図った取り組みに感心した。最後は新井白石に糾弾され、親子ともども謎の死を遂げるわけだが、江戸時代の経済政策をめぐる政争は、「緊縮派」が現実的な「反緊縮派」をたびたび糾弾して追い落とし、引き締めを図るって感じの連続だったみたいだな。荻原重秀vs新井白石、徳川宗春vs徳川吉宗、田沼意次vs松平定信。。。封建主義は緊縮派となじみがいいような感じ。今、マル経で反緊縮に批判的な人が多いんだけど、これって、なんか、マル経=封建主義っていうイメージ、うなづけるなあ(って脱線したけど)。
2018年1月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
江戸幕府・第5代将軍 徳川綱吉の時代に勘定奉行(現在の財務大臣に相当)を務めた荻原重秀。
日本史の通説では余り良い評価を受けていませんが、本書において荻原茂秀のとった政策は時代の先駆けとも言える様なものであったと分かりやすく述べられています。
日本史の通説では余り良い評価を受けていませんが、本書において荻原茂秀のとった政策は時代の先駆けとも言える様なものであったと分かりやすく述べられています。