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バクチと自治体 (集英社新書) 新書 – 2009/5/15

3.7 5つ星のうち3.7 15個の評価

公営ギャンブルとは何か。その実体に迫る!
地方競馬、競輪、競艇、オートレース。自治体が“胴元"として主催する公営ギャンブルは、なぜ誕生したのか。地方財政の救世主が赤字事業に転落した経緯を、戦後社会の変遷に重ねて辿る労作。
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商品の説明

著者について

三好 円(みよし まどか)

一九五二年、東京都生まれ。東京造形大学映像専攻卒業。編集プロダクションを経て独立後、フリーランスの編集者・ライターとして活動。『大井競馬のあゆみ』『帝都高速度交通営団史』『発明協会百年史』など、数多くの年史・社史等の執筆に携わる。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 集英社 (2009/5/15)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2009/5/15
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 208ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4087204952
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4087204957
  • カスタマーレビュー:
    3.7 5つ星のうち3.7 15個の評価

著者について

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三好 円
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上位レビュー、対象国: 日本

2013年2月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
公営ギャンプルはいずれも戦後に誕生したものだが、その目的は「戦争で荒廃した
市街地の復興と破綻寸前だった地方財政の改善にあった」 (p47)。また国民の身近な
娯楽の意味もあったろう。しかし近年は収益が細り、撤退する自治体が相次ぎ、慢性
的な赤字に陥っているところも多い。赤字を埋めるために税を投入するという、本末
転倒な惨状にあるのだ。本書は公営ギャンブルの誕生経緯から、現在までの歴史を
追い、これからどうするべきかを現状を見据えた上で現実的な提言を行うものである。

著者は年史や社史の編集を仕事としてきたライターとあって、本書の大部分を歴史の
通観に割いているが、私はこの部分が興味深かった。知らないことが多かったからだ。
ギャンブルを通した昭和史といった趣で、当時の空気が感じられた。だがバブル期を
境に右肩下がりに稼ぎは落ち込み、すでに多くの自治体が撤退したがっている状況。
ファンの高齢化も言われて久しく、レジャーも多様化している。ファンとしては悲しいが、
現行の仕組みでは限界に来ている。やはり著者の言うように民営化と効率化を模索
するしかないのだろう。そもそも収益事業を公が運営するのも不自然かも知れない。
民間で始まったギャンブル事業を自治体が担うことになったのも、戦後の特殊事情に
過ぎないからだ。本書を読んでそう思った。何とか再生の道を探ってほしいと切に願う。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年8月10日に日本でレビュー済み
地方競馬、競輪、競艇、オートレースを総称して「公営ギャンブル」と呼ぶ。公営ギャンブルと宝くじの成り立ちは似ている。それらは、敗戦後の地方財政復興の財源として編み出された大発明だった。
しかし「地方財政に寄与してきた公営ギャンブルは、現在では、税金によって救済されるという逆の立場に変わってしまった」(10ページ)。著者は、「赤字を垂れ流すような公営ギャンブルは、一刻も早く廃止するしかない」と主張する。

公営ギャンブルが宝くじと異なるのは、設備維持や選手育成に金がかかることだ。しかも、昭和40年代以前の公営ギャンブル場は文字通りの鉄火場で、脚の騒ぎを押さえるために警察が出動したこともある。
そんな中、「ハイセイコーの登場は競馬を変えた」(140ページ)。この馬のおかげで、「暴力団やノミ屋、コーチ屋といった『黒い勢力』」を排除できた。
そして、バブル期には公営ギャンブルが絶頂期を迎える。

だがそれ以降、公営ギャンブルは凋落する一方だ。
そこで三連単などの配当の高い馬券を発行するが、著者によれば「配当の期待値が高ければ高いほど、くじの性格が強まっていく」(188ページ)という。つまり、パドックで馬の状態を観察するような経験値は必要なく、運任せの強いギャンブルになってしまったというのだ。

公営ギャンブルが地方財政復興の財源として編み出されたものであるなら、そろそろ幕引きをしてもいい頃合いだろう。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年9月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
公営競技ファンにとっては、とても興味深くおもしろかったです。
2016年5月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まず、自治体における公営ギャンブルの管理運営の歩み等を中心に書かれているが、肝心な自治体当事者の声がなくリアル感が乏しい。既存の資料を材料に展開しているため、参考になる部分はあるものの、ウィキペディア級の情報しか得られない。そして、競馬、競輪、競艇、オートレースすべてを扱っているが、四競技を並列に記述しているため、読みにくい。どうせなら各競技ごとを章立てして記述した方が分かりやすいのではないか。加えて、大筋からすると些末な部分も若干目立ち、散漫な印象を受けた。もう少し自治体の管理運営に特化し深堀りしてほしかった。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年1月1日に日本でレビュー済み
この本を読むと、
ある企業が、高崎競馬存続のためにインターネット馬券販売システムを導入してはどうかと企画を持ち込んだ一件が詳しく記載してあります。
高崎競馬最高権限者でもある小寺弘之氏はこれを、ひどい案だ、高崎競馬再生案ではない、と一蹴し、この提案を持ち込んだ企業とそのCEOを猛批判したいきさつも書いてあります。

小寺弘之氏は高崎競馬再生案として今まで高崎競馬になかった「馬単式馬券」の導入を指示しました。これには数億円かかりました。
そして、高崎競馬は結局に廃止されました。

しかし、インターネット投票を蹴った高崎競馬は廃止になりました。

一方、数年後インターネット投票を導入した高崎競馬は売り上げが2021年には約949億円まで上昇しました。
(高崎競馬を廃止した2005年頃には、高知競馬も48億円の売り上げしかなかったのに、今2021年は約949億円です!)

小寺弘之氏は判断を誤っただけではなく、インターネット馬券購入企画を持ち込んだ企業を猛批判するという最低のことをしたわけです。
このような歴史がわかって、とてもよかったです。
2010年12月3日に日本でレビュー済み
公営ギャンブルの歴史書です。
自分はオートレースが好きでかれこれ25年以上やってきてますが、
その歴史もよく書かれています。公営ギャンブルの売上のピークはやはりバブルの頃
20年前だったんだと痛感します。しかし売上金額ではなく社会への貢献や人気はやはり
昭和30年代からの高度経済成長時代だったんだと改めて知りました。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年6月29日に日本でレビュー済み
本書は、フリーランスのライターとして活動し

多くの企業の社史等を手がけてきた著者が

公営競技(公営ギャンブル)の歴史と現状を紹介する著作です。

GHQの意に反して成立させた競馬法

MPまで出動した鳴尾事件

美濃部都政下での都営ギャンブル廃止と強硬な反発

国民的人気を得たハイセーコーの登場

―といった戦後すぐの黎明期から

現在にいたるまでの主要な出来事をコンパクトに紹介。

そのうえで、

「開催すること自体がギャンブル」と評される地方の赤字経営や、

相次ぐ事業撤退とその度に沸き起こる補償問題など

今日の公営ギャンブルが抱えている問題を概観します。

筆者は公営ギャンブルについて好意的な立場ですが

無批判に持ち上げことはなく、

また持論の民営化も、私見と断った上で述べているので

著者と異なる見解をとる方も読みにくさを感じないはずです。

個人的に印象深かったのは

未刊行の『東京都営競争事業の沿革』に基づく大井競馬場や江戸川競艇の様子。

公営ギャンブルやそれを囲む当時の世情も垣間見れ、

とても興味深かく感じました。

公営ギャンブルが廃れる一方、

公営カジノ設置が提唱される今日―

競馬等に興味がある方はもちろん、

ある時代の社会史として、多くの方に読んでいただきたい著作です。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年9月5日に日本でレビュー済み
公営ギャンブルについてその成立から現在までを解説している。
競馬、競輪、競艇、オートレースについてそれぞれ触れられている。

公営ギャンブルの成立は戦後の復興やインフラ、社会福祉の充実などを
目的に次々と法整備がなされて実現してきた。本書ではその経緯がまと
められており、このような内容の本はあまりないのではなかろうか。

法律に基づき自治体の収入に貢献してきた公営ギャンブルだが、1990年
ごろをピークに売上高の大幅な減少がみられる。成立の経緯と並んで
このような競技場の廃止問題が本書の中心的な内容である。
最後には、公営ギャンブルに対する合理化、縮小化の提案が述べられて
いる。

本書は公営ギャンブルの成り立ちと現状に関してまとめられたコンパクト
な本である。公営ギャンブルについての調べごとやオタク的な興味から
読むのについては、内容的に珍しいのでお薦めできる。

ただ、この本を読むとJRAを除く公営ギャンブルはもう駄目なのか、世代
交代がうまくいかずに衰退の一途をたどるのか、自治体収入を得るための
古めかしい装置にすぎないのかという悲観的なイメージが先行する。
そういった厳しい状況におかれているのは事実だが、近年売り上げを伸ば
した蒲郡競艇のような例もあることを付け加えておきたい。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート