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テレビと宗教: オウム以後を問い直す (中公新書ラクレ 293) 新書 – 2008/10/1

2.8 5つ星のうち2.8 6個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 中央公論新社 (2008/10/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2008/10/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 253ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4121502930
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4121502933
  • カスタマーレビュー:
    2.8 5つ星のうち2.8 6個の評価

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石井 研士
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上位レビュー、対象国: 日本

2008年11月28日に日本でレビュー済み
本書の内容を端的にまとめると、テレビと宗教の関係の変遷、ということになるだろうか。
テレビ放送の開始から、宗教に関わる番組。その取り組みなどを描いたものから、現在のバラエティ番組に組み込まれるようになる状態への変遷。ラジオ放送やアメリカとの比較や、各局の放送基準と現状の間の乖離、その(苦しい)言い訳などが丁寧に綴られている。
個人的には、特に「宗教」に関する番組の変遷などは興味深く読めたし、また、放送基準との乖離に対する放送局の言い訳には苦笑した(細木数子氏の出演について、「彼女は人生相談の相談員だと考えている」などというのは、流石に苦笑するしかあるまい) そういう点では、非常に勉強になった。

ただ、いくつか疑問点は残った。
まず1点目が、「宗教」の定義。「日本人の宗教心が薄れた」などということを言うのだが、ここで言う「宗教心」とは何かが曖昧で、ちょっと気になった。
2点目に、著者の言う前提に対する疑問。著者は、テレビの影響力は大きい、という前提で本書を綴っているのだが、著者自身が認めるようにその効果についてはよくわかっていない部分が多い。そこが崩れてしまうと、やや説得力に欠けるように感じる。
3点目として、その「宗教心の低下」を社会問題などに当てはめるのは強引、乱暴である点。本論とは言えないかも知れないが、序文から「いじめの深刻化」「教師の現場放棄」「モンスター化する親」「キレる老人」…などが並ぶが、これらは、前提から怪しかったりするし、また、その部分だけに原因を求めるのは乱暴である。そういう言説がしばしば見られるのは気になるところ。

本論に当たる部分は興味深かっただけに、より、いくつかの部分が気になった。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年10月12日に日本でレビュー済み
日本テレビはなぜ「宗教の時間」の放送をやめたのか、なぜ、テレビで宗教団体の活動がほとんど放映されていないのか?と書いているが、答えは簡単である。視聴者はそういうことに興味がないからである。
著者は盛んに、江原・細木の番組を批判している。

江原・美輪が視聴者から支持されているのは、彼らの言葉が宗教家の言葉よりもずっと説得力があり、人生を営んでいく上で為になっていると視聴者は思っているからである。
既存の宗教家が江原・美輪よりも立派な事を言い、国民から共感を受けるのならば、テレビも放送するはずである。

あと、昨今の子供の理科離れは、超能力番組の影響ではと指摘しているが、全く関係ないだろう。
1960年代は、新幹線の開通、アポロ11号の月着陸など、理科系の話題が大きなニュースとなったが、1980年代後半からは、バブルの発生と崩壊、社会主義国の崩壊、オウム真理教事件、女子高生と援助交際、宮崎勤事件をはじめとする猟奇事件等、日本の大事件はいずれも、経済学・社会学、政治学の領域にに関する分野で起きた。
こうした事件がマスコミで多く報道されたので、子供が社会科学に興味を持ったのだろう。

超能力番組が子供の理科離れに拍車をかけたという筆者の指摘は大笑いである。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2008年10月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
基本的には、オカルト垂れ流し状態のテレビ番組を批判する本である。近接した趣旨の著書としては、小池靖氏の『テレビ霊能者を斬る』(ソフトバンク新書)があるが、小池著がオカルト化するテレビ内スピリチュアル・ブームの社会学的な分析に力を入れていたのとは異なり、本書はTVの制度的な側面(放送上のルールや社会的意義など)や人々に与える影響力(霊能番組は霊感商法やカルト教団の活動を助長しうる)などを踏まえた上で、テレビと社会の現状にもの申すことに主な目的としている。本書の最たる想定読者は、宗教に関してもスピリチュアル現象に関しても知見が足らずただ視聴率をとるためにオカルトを利用しまくっている、テレビ番組制作者たちだろう。
また、この本は宗教学に「テレビ」という視点を採り入れることの重要性を改めて説く論考としても、そのもつ意義が少なくない。宗教学者は得てして特定の宗教団体の教義や運動の調査研究や個々の宗教現象の追求に向かいがちであるが、しかし現代社会における「宗教」の最大の生産拠点は、実はテレビなのではないか。伝統仏教や神道はその行事が定期的に放映されることでメディアの中の「習俗」と化し、新宗教団体に関してはそれを扱うことがタブーとされ、しかし事件を起こせば異様なまでの熱を込めて一日中報道・放映されまくる(結果、「世間をさわがせた」ことになる)。私たちの「宗教」をめぐる認識やイメージは、こうした「ステレオタイプ」化された宗教報道・放映によって形成されているのではないか、と問題提議し、著者はテレビと宗教の関係性をもっと深く研究していく必要性を述べている。非常に肯けるところだ。
本書にはやや説教じみたところがあり、テレビ界に対する苦言にもやや不愉快なまでにネチっこい感じがあるので、そうした点は多少、読む意欲を妨げる。しかし、著者の問題意識はきわめてまっとうなものであり、テレビにかかわる業界人にせよ宗教に関心のある知識人にせよ、是非一度は読んでみるべき優れた作品であると心から思う。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2008年10月24日に日本でレビュー済み
テレビで超能力や霊能の番組で非科学的ではない術を披露すると、「そんなことがあるわけがない」と思いつつも「すごい」と思ってしまう。自称「霊能者」「占い師」の多くが金稼ぎの方法として、ありもしない技をさもできるかのように演じるし、テレビも無批判に垂れ流す。論理的、科学的に証明できていないものを検討なしに放送するのは、ある種の「やらせ」に近いし、迷信を助長させる。本書は前半でテレビとオカルト信仰の強い親和性について、データなどを元に批判した上で、テレビ局や霊能者・占い師(とりわけ江原啓之、細木数子)を厳しく批判する。

しかし、後半はちょっと違和感を感じた。霊能者など個人単位のオカルト出演はばんばんやるのに、宗教団体のテレビ露出が少ないではないかという意見だ。公共性が強いとはいえ、テレビも商売だし、公序良俗に反しない範囲で番組を取捨選択するのはやむを得まい。また、無宗教が進んだから心が荒み、霊能者だの超能力だのばかげた考えを受け入れてしまうという考えも違うと思う。アメリカのように、伝統宗教を信じていても、天地創造から1週間で人類ができたと本気で信じる人たちも多い。結局は理性を保つか否かだと思う。

著者が神道系の大学だからか、神道の冷遇ぶりに強い不満を吐露しているが、日本固有の宗教とはいえ、人口の1%も信者がいないものを圧倒的多数派の仏教と比べても仕方ないような気がするし、是非は別として神社本庁の主張にはかなり政治的な主張も多く、それこそ無批判に放送できないだろう。やはり、人間の心をダイレクトに刺激する宗教をテレビでやるにはそれなりの慎重さが必要だろう(オカルト番組の排除はそれ以前の問題だが)。

とはいえ、テレビのオカルト番組の垂れ流しぶりに的確な批判がなされていて、心霊商法などの入り口になってしまっている点など、カルト批判の新しい切り口は提示されていると思う。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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