2020年5月1日、新型コロナウィルスが猛威を奮っている中書いています。
自分は学生時代に坪野先生に教えていただいた事があるのですが、この本に書かれている疫学情報の見分け方が、このコロナ禍において非常に役に立ってます。
見分け方はとてもシンプルで、
・研究対象がヒトか
・論文誌に掲載された情報か
・その論文誌は定評があるか
・研究デザインはランダム化二重盲検か
・複数研究で支持されているか
といった項目に沿って、疫学知見の信頼性を見極めていくだけです。
このコロナ禍の中で、「アビガンが効くか」「レムデシビルが効くか」といった玉石混交の情報が入り乱れている中、この本に書いてあるように、情報を見極める事ができるだけで、安心や安全に繋がるものと確信しています。
是非、多く方に手を取っていただき、氾濫する情報に溺れる事なく、安全や安心、正しく恐れる事、に繋げていって欲しいと願っています。
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健康情報をどう読むか 食べ物とがん予防 (文春新書 242) 新書 – 2002/4/19
坪野 吉孝
(著)
テレビ、新聞に氾濫している健康情報のホントとウソを見分ける方法とは? またメディアがあまり伝えない研究報告を56例紹介する
- 本の長さ266ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2002/4/19
- ISBN-10416660242X
- ISBN-13978-4166602421
登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2002/4/19)
- 発売日 : 2002/4/19
- 言語 : 日本語
- 新書 : 266ページ
- ISBN-10 : 416660242X
- ISBN-13 : 978-4166602421
- Amazon 売れ筋ランキング: - 930,290位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,535位文春新書
- - 23,229位家庭医学・健康 (本)
- - 81,540位科学・テクノロジー (本)
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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評価はどのように計算されますか?
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年10月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
栄養疫学の専門家・坪野先生の2002年の作品です。
先生は現在、東北大学大学院臨床疫学分野の教授をお勤めです。
先生は癌の疫学(予防医学)を専門にする研究者で、これまで癌検診の有効性の評価や癌と栄養に関する研究をして来られました。
この本では、この世に溢れかえる健康情報を読み解く方法・順序を指南してくれます。
「〜〜が癌に効くそうだ」「〜〜は癌のリスクを上げる」「〜〜は健康にいい」などなど
確かにネット全盛の今の世の中、「情報」だらけでございます。
将に玉石混淆。しかもその殆どが「石」(笑)。
何でも先生に拠れば、その情報の信頼性を評価するにはちゃんとした「フローチャート」(17p)があるのだとか。
第1部では、このフローチャートの「ステップ1」から「ステップ6」までを詳述してくれます。
一方、第2部は医学論文傑作選です。
癌、栄養、環境に関する56本の選りすぐりの医学論文を列記・解説しています。
但し、2002年までのものですので、最早少し古臭いかも知れません。
当然、糖質制限と癌の関係を明らかにした論文などは見当たりませんな(笑)。
そこで2002年以降の最新情報に関心のある向きには、先生が現在開設しておられる
『疫学批評−医学ジャーナルで世界を読む−』というサイトをお勧めします。
以前の『Global Risk Communications Newsletter(1999年)』や『Tsubono Report(2004年)』から進化したサイトで、世界の代表的な医学専門誌に掲載される癌予防、栄養疫学、環境リスクに関する論文の内容を日本語で紹介してくれます。しかもほぼ毎日更新される実に優良なサイトでございます。
こちらのサイトでは糖質制限の有効性を示す最新論文が幾つも紹介されていますので、皆様今すぐブックマーク!!(笑)
信頼できる健康情報を手に入れて活用し、十全な人生を送りたい方にお勧め出来る作品そしてサイトでございます。
先生は現在、東北大学大学院臨床疫学分野の教授をお勤めです。
先生は癌の疫学(予防医学)を専門にする研究者で、これまで癌検診の有効性の評価や癌と栄養に関する研究をして来られました。
この本では、この世に溢れかえる健康情報を読み解く方法・順序を指南してくれます。
「〜〜が癌に効くそうだ」「〜〜は癌のリスクを上げる」「〜〜は健康にいい」などなど
確かにネット全盛の今の世の中、「情報」だらけでございます。
将に玉石混淆。しかもその殆どが「石」(笑)。
何でも先生に拠れば、その情報の信頼性を評価するにはちゃんとした「フローチャート」(17p)があるのだとか。
第1部では、このフローチャートの「ステップ1」から「ステップ6」までを詳述してくれます。
一方、第2部は医学論文傑作選です。
癌、栄養、環境に関する56本の選りすぐりの医学論文を列記・解説しています。
但し、2002年までのものですので、最早少し古臭いかも知れません。
当然、糖質制限と癌の関係を明らかにした論文などは見当たりませんな(笑)。
そこで2002年以降の最新情報に関心のある向きには、先生が現在開設しておられる
『疫学批評−医学ジャーナルで世界を読む−』というサイトをお勧めします。
以前の『Global Risk Communications Newsletter(1999年)』や『Tsubono Report(2004年)』から進化したサイトで、世界の代表的な医学専門誌に掲載される癌予防、栄養疫学、環境リスクに関する論文の内容を日本語で紹介してくれます。しかもほぼ毎日更新される実に優良なサイトでございます。
こちらのサイトでは糖質制限の有効性を示す最新論文が幾つも紹介されていますので、皆様今すぐブックマーク!!(笑)
信頼できる健康情報を手に入れて活用し、十全な人生を送りたい方にお勧め出来る作品そしてサイトでございます。
2006年8月11日に日本でレビュー済み
面白かった。
健康情報の読み方についてもそうだが、科学的なものの見方についての勉強になる本だと思った。
後半部分では、著者が厳選した健康に関連した論文が紹介されており、それらも面白かった。
お茶には実は胃がんの予防効果が無い、とか、
食物繊維が大腸がんの予防にならない、とか、
ベータ・カロチンにはガンの予防効果が無い、とか、
最近の研究成果は、つぎつぎと従来の常識を打ち破っているようである。
しかし、この本にある情報もまだまだ仮説検証の段階にあるものばかりなのである。
この本から見えてくることは、
これさえ食べてれば健康になれる!とか、ガンにならない!とかいうような話が、いかに根拠の無い話であるか、ということだと思う。
巷に出回るいい加減な健康情報はまず疑ってかかることが必要だろう。
でもそうすると、何を信じたらよいのだろう?と思って余計に混乱してしまうだけのような感じもする。
根拠の無い健康情報に流された場合と、正確な情報を知るために頑張った場合とで、どのくらい寿命に差が出るかを研究しても面白いのかもしれない。
私の母なんかは、みのもんたの言うなりで食生活を組み立てたりしているが、結構健康そうであるから、
うそであっても何かを信じるという行為は、信じるものを無くしてただ混乱しているだけよりも案外いいのかもしれない、とも思ったりする。
健康情報の読み方についてもそうだが、科学的なものの見方についての勉強になる本だと思った。
後半部分では、著者が厳選した健康に関連した論文が紹介されており、それらも面白かった。
お茶には実は胃がんの予防効果が無い、とか、
食物繊維が大腸がんの予防にならない、とか、
ベータ・カロチンにはガンの予防効果が無い、とか、
最近の研究成果は、つぎつぎと従来の常識を打ち破っているようである。
しかし、この本にある情報もまだまだ仮説検証の段階にあるものばかりなのである。
この本から見えてくることは、
これさえ食べてれば健康になれる!とか、ガンにならない!とかいうような話が、いかに根拠の無い話であるか、ということだと思う。
巷に出回るいい加減な健康情報はまず疑ってかかることが必要だろう。
でもそうすると、何を信じたらよいのだろう?と思って余計に混乱してしまうだけのような感じもする。
根拠の無い健康情報に流された場合と、正確な情報を知るために頑張った場合とで、どのくらい寿命に差が出るかを研究しても面白いのかもしれない。
私の母なんかは、みのもんたの言うなりで食生活を組み立てたりしているが、結構健康そうであるから、
うそであっても何かを信じるという行為は、信じるものを無くしてただ混乱しているだけよりも案外いいのかもしれない、とも思ったりする。
2014年3月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
近所の書店にて新品を購入しようとしていたのですが在庫がなく困っており、半信半疑で購入しましたが思っていた以上に大変状態がよく満足です。
2005年12月29日に日本でレビュー済み
この本の良いところは、素人でもフローチャートに従っていけばその情報がどの程度信用に値するかわかるところにあります。
このフローチャートで判断していくと、いかに無根拠な情報が多いかわかります。
この本は2002年に出版されていますので00〜01年の研究結果がメインですが、著者のサイトで最新の研究結果を得ることができます。
[...]
この本は一人でも多くの方にぜひ読んでいただきたいです。
このフローチャートで判断していくと、いかに無根拠な情報が多いかわかります。
この本は2002年に出版されていますので00〜01年の研究結果がメインですが、著者のサイトで最新の研究結果を得ることができます。
[...]
この本は一人でも多くの方にぜひ読んでいただきたいです。
2003年12月18日に日本でレビュー済み
この本を読んでも、どの食べ物がガンに対して有効かということは分かりません。
この本の真意は副題の「健康情報をどう読むか」ということにあります。
内容は世界的に通用する医学雑誌に発表された調査・論文の紹介と解説となっており、
何の予備知識のない人でも分かりやすく書かれています。
食べ物(栄養素)がガンに対して有効であるということを証明するのは何と難しい
事かということが分かります。テレビで紹介されていることの多くがまだ研究され
始めだということが分かります。
基本的に入手できる情報の量が増えるのは良いことだと思いますが、その情報を
選別する技術を本書を読んで学ぶことができます。
この本の真意は副題の「健康情報をどう読むか」ということにあります。
内容は世界的に通用する医学雑誌に発表された調査・論文の紹介と解説となっており、
何の予備知識のない人でも分かりやすく書かれています。
食べ物(栄養素)がガンに対して有効であるということを証明するのは何と難しい
事かということが分かります。テレビで紹介されていることの多くがまだ研究され
始めだということが分かります。
基本的に入手できる情報の量が増えるのは良いことだと思いますが、その情報を
選別する技術を本書を読んで学ぶことができます。
2003年1月15日に日本でレビュー済み
今は、病的なほどの健康指向がある。昼間のテレビで、みのもんたがこれが良いと言うとすぐスーパーで買う。何の批判も無しに情報を信じてしまい、物に飛びつく人たち。そこを狙った悪質な商売。まずやるべきなのは、体に悪いものを減らす事じゃないのか。この本は、いままでの健康情報がいかに根拠に欠けるか教えてくれる。