UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)のエムラン メイヤー教授により、世界で研究が進む、腸内細菌の研究データについてかかれた本。
脳には腸内細菌が深く関係していることを示すエビデンスから、腸内環境を整えることでメンタル状態がよくなることが示される。
腸内環境がよくなると「免疫力」などからだ全体に直結することもわかりやすく解説されている。
また、腸内環境をよくするために、「動物性脂肪を少なくする」ことや「発酵食品を摂り、大量生産された食品は加工食品よりも有機栽培で育てられたものを食べる」など食べ方の記述も詳しい。
「怒っているとき、悲しいときは食べるのを控える」とはなるほど。
この本を読めば、生活への意識が変わり、腸内環境もより良くできる。
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腸と脳──体内の会話はいかにあなたの気分や選択や健康を左右するか 単行本 – 2018/6/28
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悩みで胃が痛い
大事なプレゼンの前にトイレに行きたくなる
腑に落ちない
──誰しもが身に覚えのあるこれらの感覚、ここには、
体内で休まず交されている「見えない会話」が関わっていた。
ヒトゲノム計画からヒトマイクロバイオーム計画に移行した現代、
生命科学のトレンドとして注目を集めているのは「腸」。
腸管神経系(ENS)は「第二の脳」とも呼ばれ、
5000万~1億もの神経細胞から構成されており、
このENSと脳が常時やり取りしている厖大な情報が、
心身の健康維持にきわめて重要な役割を果たしている。
腸内マイクロバイオームの異変は、慢性疼痛、過敏性腸症候群(IBS)、
うつ病、不安障害、自閉症スペクトラム障害や、
パーキンソン病などの神経変性疾患に結びつく可能性がある。
脳-腸-腸内細菌の情報ネットワークの緊密さと重要性、
諸疾患と腸内細菌の関係、情動と内臓感覚、
健康な身体を維持するために実践したい食習慣などについて、
脳と腸のつながりの研究における第一人者が、わかりやすく解説する。
大事なプレゼンの前にトイレに行きたくなる
腑に落ちない
──誰しもが身に覚えのあるこれらの感覚、ここには、
体内で休まず交されている「見えない会話」が関わっていた。
ヒトゲノム計画からヒトマイクロバイオーム計画に移行した現代、
生命科学のトレンドとして注目を集めているのは「腸」。
腸管神経系(ENS)は「第二の脳」とも呼ばれ、
5000万~1億もの神経細胞から構成されており、
このENSと脳が常時やり取りしている厖大な情報が、
心身の健康維持にきわめて重要な役割を果たしている。
腸内マイクロバイオームの異変は、慢性疼痛、過敏性腸症候群(IBS)、
うつ病、不安障害、自閉症スペクトラム障害や、
パーキンソン病などの神経変性疾患に結びつく可能性がある。
脳-腸-腸内細菌の情報ネットワークの緊密さと重要性、
諸疾患と腸内細菌の関係、情動と内臓感覚、
健康な身体を維持するために実践したい食習慣などについて、
脳と腸のつながりの研究における第一人者が、わかりやすく解説する。
- 本の長さ328ページ
- 言語日本語
- 出版社紀伊國屋書店
- 発売日2018/6/28
- 寸法13.6 x 2.7 x 19.5 cm
- ISBN-104314011572
- ISBN-13978-4314011570
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商品の説明
著者について
【著者】エムラン・メイヤー(Emeran Mayer)
ドイツ出身の胃腸病学者。カリフォルニア大学ロサンゼルス校教授。
脳-腸相関および慢性的腹痛研究の第一人者として知られる。
その研究は25年にわたり、米国国立衛生研究所(NIH)の支援を受けている。
【訳者】高橋 洋(たかはし・ひろし)
翻訳家。訳書にキャロル『セレンゲティ・ルール』、ドイジ『脳はいかに治癒をもたらすか』、ドゥアンヌ『意識と脳』
(以上、紀伊國屋書店)、ブルーム『反共感論』(白揚社)、
ダン『世界からバナナがなくなるまえに』(青土社)ほかがある。
ドイツ出身の胃腸病学者。カリフォルニア大学ロサンゼルス校教授。
脳-腸相関および慢性的腹痛研究の第一人者として知られる。
その研究は25年にわたり、米国国立衛生研究所(NIH)の支援を受けている。
【訳者】高橋 洋(たかはし・ひろし)
翻訳家。訳書にキャロル『セレンゲティ・ルール』、ドイジ『脳はいかに治癒をもたらすか』、ドゥアンヌ『意識と脳』
(以上、紀伊國屋書店)、ブルーム『反共感論』(白揚社)、
ダン『世界からバナナがなくなるまえに』(青土社)ほかがある。
登録情報
- 出版社 : 紀伊國屋書店 (2018/6/28)
- 発売日 : 2018/6/28
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 328ページ
- ISBN-10 : 4314011572
- ISBN-13 : 978-4314011570
- 寸法 : 13.6 x 2.7 x 19.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 7,377位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年9月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本語には「腹に落ちる」、「腹を割って」、「腹蔵無く」等、江戸時代に作られた言葉の数々を知れば、頭で考えるという観念は存在しなかったことが分かる。
この本は、20世紀になってから、脳が思考の中枢としてかなり分析され、セロトニン、ドーパミン、エンドルフィン、オキシトシン等の脳内物質が腸内でも分泌されることは知られていたが、その物質が脳に直接到達することが出来ない為(到達しているとする説もあるが)、長らく無視されてきたマイクロバイオームの存在を詳細に解説している。
藤田紘一郎氏の「 腸内革命―腸は、第二の脳である 」の様な所まで言い切っていないが、消化管ペプチド、サイトカイン、神経伝達物質などのシグナル分子を通して頻繁に連絡を取り合っていると断言している。
「 はたらく細胞 コミック 1-5巻 セット 」のおかげで、わりと有名になった「樹状細胞」は、腸の粘膜に食い込んでおり、そこから免疫情報を仕入れている。その栄養分を吸収したり、上記した消化管ペプチド、サイトカイン、神経伝達物質を放出していると述べている。文字通り「腹具合」の情報を得て、情報を拡散している。それがナイーブT細胞の免疫抗体のアップグレードをしているのは、もうアニメでも有名になったので知っている人もいるだろう。
だから、免疫力を強化する為にはどんな食べ物を食べているか、乳酸菌がなぜ重要なのか、色々分かってくる。要するに、微生物の集合体が、脳に似たネットワークから「微生物語」と呼ばれる酵素や分子をシグナルとして用いて脳と交流をしていると言っている。この辺はアニメの「はたらく細胞」第三話でも、免疫抗体の仕組みが分かりやすく述べられているので参考になる。
私の個人事で恐縮だが、最近糖質制限ダイエットを進めていくうち、減量の結果が現れたあたりから、食欲に対する考えが如実に変化したことを意識しだした。「食べているもので、考え方にも変化が出てくる」ことを、匂わせている内容がこの著書にはある。
エムラン・メイヤー氏はドイツ生まれの胃腸病学者で、アメリカのロサンゼルス在住。地中海での食事を積極的に進めているのは、この本がまずアメリカ人に対して出版された事情からで、日本人にはあまり馴染みがないのは仕方がない。だがこの本で、日本の読者へのあとがきで著者自身が、日本食を勧めているので、その辺は心配する必要はない。
実はこの本は著者自身、確信に満ちつつも、まだ実証されていない仮説もあるので、読む際には参考になるところから読んだ方がいい。なぜなら腸内細菌のシェアは「相対的な場合」もあるからだ。この辺の話は、石弘之氏の「 感染症の世界史 」が参考になる。
しかしエジプトのファラオや、インダス、シュメールの王の病気を追い払う際に浣腸が用いられていたのは知らなかった。中国や朝鮮でも浣腸や腸洗浄があることは知っていたけれど、主に寄生虫を下す時に必要だからかと思っていた(そういえば不食で一時期有名になった人も浣腸をしていたけれど、音沙汰がないな?)。
腸内細菌叢からタンパク質や栄養分が生産されることは現代では知られているが、この細菌叢を徹底化するとほとんど、自然水だけで過ごすことも可能らしい(米を作っている灌漑水だけを飲んで生きているという人が、インドにいる。これがそういう「事例」だろう。窒素固定菌等を腸内で大量な細菌を飼育しており、そのせいでタンパク質やビタミンを生み出す腸内細菌叢を持っているらしい。しかしインドの水はかなり細菌が多いので、いきなり普通の日本人が同じ水を飲んだら間違いなく食中毒を起こします。絶対に真似しないこと!さらに中国に実在する「土を食べて」生きている人もそういう「事例」かと思われる)。
腸内のことはまだまだわからないことが多く、1000種もの腸内細菌を集めると人間の脳に匹敵するか、それ以上の重さがあるらしく、700万もの遺伝子を含めている。さらにウィルスは細胞を乗っ取り自らのコピーを作り出してしまう。まだまだ不明が多い分野だ。だが微生物学者に言わせると宝の山らしい。
藤田紘一郎氏は「清潔」すぎることの問題を警告しているのは、そういう根拠があることなのだ。パプアニューギニアのある民族では、泥水の様な水で食事を作り生活していても全くもって健康に過ごしている。親から子へ腸内細菌叢を肌の触れ合いや口移しや、出産や血液の遺伝などで、細菌叢ごと遺伝、伝播しているから、多少の寄生虫でも腹の中で滅多に悪さしなくなる。なぜなら他の細菌やバクテリアやウィルスがそれを抑制するからだ。社会が細菌叢を共有しているということだ。逆にインドでは、多民族で何百もの言語が生まれた。他の民族に接触したら「病気」になった実例があったと考えた方がいい。都市国家が生まれたせいかもしれない。ディヴィッド・ライク「 交雑する人類―古代DNAが解き明かす新サピエンス史 」によれば、インドでは不可触民やカーストによるボトルネックが遺伝子レベルで起こったことを解説している。子供の遊びの「鬼ごっこ」はその社会性の「模倣」から生まれた、と述べる民俗学者もいる。
こう考えると、意識とは何か、自己とは何かというところまで考えなくてはいけなくなる。そう、この本を読むとどこまでは自分自身であるかがわからなくなってくる。脳と腸のコミュニケーションにこそ鍵があり、考察を深めていくことのできる良書と思う。但し、平易に書くことを心がけているけれど、専門用語も多く、多少読みにくい為★1つ減らしました。
この本は、20世紀になってから、脳が思考の中枢としてかなり分析され、セロトニン、ドーパミン、エンドルフィン、オキシトシン等の脳内物質が腸内でも分泌されることは知られていたが、その物質が脳に直接到達することが出来ない為(到達しているとする説もあるが)、長らく無視されてきたマイクロバイオームの存在を詳細に解説している。
藤田紘一郎氏の「 腸内革命―腸は、第二の脳である 」の様な所まで言い切っていないが、消化管ペプチド、サイトカイン、神経伝達物質などのシグナル分子を通して頻繁に連絡を取り合っていると断言している。
「 はたらく細胞 コミック 1-5巻 セット 」のおかげで、わりと有名になった「樹状細胞」は、腸の粘膜に食い込んでおり、そこから免疫情報を仕入れている。その栄養分を吸収したり、上記した消化管ペプチド、サイトカイン、神経伝達物質を放出していると述べている。文字通り「腹具合」の情報を得て、情報を拡散している。それがナイーブT細胞の免疫抗体のアップグレードをしているのは、もうアニメでも有名になったので知っている人もいるだろう。
だから、免疫力を強化する為にはどんな食べ物を食べているか、乳酸菌がなぜ重要なのか、色々分かってくる。要するに、微生物の集合体が、脳に似たネットワークから「微生物語」と呼ばれる酵素や分子をシグナルとして用いて脳と交流をしていると言っている。この辺はアニメの「はたらく細胞」第三話でも、免疫抗体の仕組みが分かりやすく述べられているので参考になる。
私の個人事で恐縮だが、最近糖質制限ダイエットを進めていくうち、減量の結果が現れたあたりから、食欲に対する考えが如実に変化したことを意識しだした。「食べているもので、考え方にも変化が出てくる」ことを、匂わせている内容がこの著書にはある。
エムラン・メイヤー氏はドイツ生まれの胃腸病学者で、アメリカのロサンゼルス在住。地中海での食事を積極的に進めているのは、この本がまずアメリカ人に対して出版された事情からで、日本人にはあまり馴染みがないのは仕方がない。だがこの本で、日本の読者へのあとがきで著者自身が、日本食を勧めているので、その辺は心配する必要はない。
実はこの本は著者自身、確信に満ちつつも、まだ実証されていない仮説もあるので、読む際には参考になるところから読んだ方がいい。なぜなら腸内細菌のシェアは「相対的な場合」もあるからだ。この辺の話は、石弘之氏の「 感染症の世界史 」が参考になる。
しかしエジプトのファラオや、インダス、シュメールの王の病気を追い払う際に浣腸が用いられていたのは知らなかった。中国や朝鮮でも浣腸や腸洗浄があることは知っていたけれど、主に寄生虫を下す時に必要だからかと思っていた(そういえば不食で一時期有名になった人も浣腸をしていたけれど、音沙汰がないな?)。
腸内細菌叢からタンパク質や栄養分が生産されることは現代では知られているが、この細菌叢を徹底化するとほとんど、自然水だけで過ごすことも可能らしい(米を作っている灌漑水だけを飲んで生きているという人が、インドにいる。これがそういう「事例」だろう。窒素固定菌等を腸内で大量な細菌を飼育しており、そのせいでタンパク質やビタミンを生み出す腸内細菌叢を持っているらしい。しかしインドの水はかなり細菌が多いので、いきなり普通の日本人が同じ水を飲んだら間違いなく食中毒を起こします。絶対に真似しないこと!さらに中国に実在する「土を食べて」生きている人もそういう「事例」かと思われる)。
腸内のことはまだまだわからないことが多く、1000種もの腸内細菌を集めると人間の脳に匹敵するか、それ以上の重さがあるらしく、700万もの遺伝子を含めている。さらにウィルスは細胞を乗っ取り自らのコピーを作り出してしまう。まだまだ不明が多い分野だ。だが微生物学者に言わせると宝の山らしい。
藤田紘一郎氏は「清潔」すぎることの問題を警告しているのは、そういう根拠があることなのだ。パプアニューギニアのある民族では、泥水の様な水で食事を作り生活していても全くもって健康に過ごしている。親から子へ腸内細菌叢を肌の触れ合いや口移しや、出産や血液の遺伝などで、細菌叢ごと遺伝、伝播しているから、多少の寄生虫でも腹の中で滅多に悪さしなくなる。なぜなら他の細菌やバクテリアやウィルスがそれを抑制するからだ。社会が細菌叢を共有しているということだ。逆にインドでは、多民族で何百もの言語が生まれた。他の民族に接触したら「病気」になった実例があったと考えた方がいい。都市国家が生まれたせいかもしれない。ディヴィッド・ライク「 交雑する人類―古代DNAが解き明かす新サピエンス史 」によれば、インドでは不可触民やカーストによるボトルネックが遺伝子レベルで起こったことを解説している。子供の遊びの「鬼ごっこ」はその社会性の「模倣」から生まれた、と述べる民俗学者もいる。
こう考えると、意識とは何か、自己とは何かというところまで考えなくてはいけなくなる。そう、この本を読むとどこまでは自分自身であるかがわからなくなってくる。脳と腸のコミュニケーションにこそ鍵があり、考察を深めていくことのできる良書と思う。但し、平易に書くことを心がけているけれど、専門用語も多く、多少読みにくい為★1つ減らしました。
2023年6月30日に日本でレビュー済み
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どのケースにも具体例が記載されており、素人でも理解出来るような内容でした。
2020年2月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
どよのうにしたらいいのかを、もう少し参考になるような具体的な紹介も欲しかった。
一般の人には難しい内容や表現が多く、知人数名に本を貸したが全て読まず返ってくることが多かった。
一般の人には難しい内容や表現が多く、知人数名に本を貸したが全て読まず返ってくることが多かった。
2019年1月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
脳腸相関に関する類書の刊行が近年目立つなか、出遅れた感もありながらの本書はあとがきにもあるように、とくに脳腸相関で精神疾患の臨床ケースを多く盛り込んでいる点であるようだ。
うつ病や不安障害、パニック障害などの精神疾患に苦しむ方はなんらかの幼少期の経験がその要因の一つであろうと記されている。
しかし腸内細菌叢を良好に保ち、マインドフルネスを行うことで、状況は好転し得るという。実際の臨床治療経験が綴られているので説得力は増す。
本書は、著者自身が臨床・研究を行う舞台として米国であることから、米国の食生活を中心として描かれている。日本語版に対するあとがきにもあるが、日本に対しては米国と比して食文化をリスペクトした姿勢が示されている。しかしその日本でも糖質摂取過多、肉食(魚でもなく)という米国化の食事が認められる傾向があることに警鐘を鳴らしている。
近年、自閉症症状軽減効果が認められる乳酸菌の報告や、腸は脳と神経でシナプスしているといったブレークスルーとなるような知見が世界的権威のあるトップジャーナルに掲載されている。
抗生剤の乱用の見直しや、菌活への積極的取組みなどといった腸内環境を思いやった行為が、これからの生活のQOL向上へ繋がるのかもしれない。
うつ病や不安障害、パニック障害などの精神疾患に苦しむ方はなんらかの幼少期の経験がその要因の一つであろうと記されている。
しかし腸内細菌叢を良好に保ち、マインドフルネスを行うことで、状況は好転し得るという。実際の臨床治療経験が綴られているので説得力は増す。
本書は、著者自身が臨床・研究を行う舞台として米国であることから、米国の食生活を中心として描かれている。日本語版に対するあとがきにもあるが、日本に対しては米国と比して食文化をリスペクトした姿勢が示されている。しかしその日本でも糖質摂取過多、肉食(魚でもなく)という米国化の食事が認められる傾向があることに警鐘を鳴らしている。
近年、自閉症症状軽減効果が認められる乳酸菌の報告や、腸は脳と神経でシナプスしているといったブレークスルーとなるような知見が世界的権威のあるトップジャーナルに掲載されている。
抗生剤の乱用の見直しや、菌活への積極的取組みなどといった腸内環境を思いやった行為が、これからの生活のQOL向上へ繋がるのかもしれない。
2018年10月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
半分までは面白かったが、後半はダラダラ。
腸内菌の重要性は分かったが、結局その影響や効果については未解決部分が多い、と言う結論。
腸内菌の重要性は分かったが、結局その影響や効果については未解決部分が多い、と言う結論。
2018年9月14日に日本でレビュー済み
(英語で読ませていただきました)本書の内容は「自閉症、アルツハイマー病、パーキンソン病、統合失調症(いわゆる精神分裂症)、喘息その他の自己免疫疾患、うつ病、肥満、ある種の糖尿病は、実は腸の病気?」という驚くべきものであるが、記載は非常に中立かつ慎重で、「胎教」、「内臓病は心の病気」等の民間知見を丁寧に科学的に跡付けたものである。著者は、精神と身体の関係を追求すべく、スイスの田舎の老舗菓子店の息子という安定した地位を捨てて、当時、当該学問の聖地であったカルフォルニアに移住した高名な研究者である。
特に重要な指摘は、いわゆる「胎教」の科学的説明の部分であり、「母親の精神状態が荒廃していると、胎児は生れ出る世界は荒廃した世界で有害な病原体や油断できない競争者に満ちていると解釈し、それに備えて、体と心を鎧で包んで生まれてくるのである」すなわち、免疫系はピリピリ、精神はイガイガ、周りは全部敵ばかりという具合である。
また、パーキンソン病の初期症状は、発症の20年も前に腸に現れるのである。
さらに、腸の細菌叢は柔軟で「数か月以内にダイエットシュガーを一般の糖に分解する能力を獲得する」という主張は、驚くべきもので、言い換えると「長期的に言うと、ダイエットシュガーは体の中で、普通の糖分よりも多くの糖分に分解される」のである。そうするとダイエットシュガーて、いったい何でしょうか?ということになりますね。
特に重要な指摘は、いわゆる「胎教」の科学的説明の部分であり、「母親の精神状態が荒廃していると、胎児は生れ出る世界は荒廃した世界で有害な病原体や油断できない競争者に満ちていると解釈し、それに備えて、体と心を鎧で包んで生まれてくるのである」すなわち、免疫系はピリピリ、精神はイガイガ、周りは全部敵ばかりという具合である。
また、パーキンソン病の初期症状は、発症の20年も前に腸に現れるのである。
さらに、腸の細菌叢は柔軟で「数か月以内にダイエットシュガーを一般の糖に分解する能力を獲得する」という主張は、驚くべきもので、言い換えると「長期的に言うと、ダイエットシュガーは体の中で、普通の糖分よりも多くの糖分に分解される」のである。そうするとダイエットシュガーて、いったい何でしょうか?ということになりますね。
2019年5月11日に日本でレビュー済み
頁を指で手繰り、思索を深めながら読むに値する本です。
ブレイザーの「失われてゆく、我々の内なる細菌」を読んだ人は、この分野の面白さがわかるでしょう。
狂犬病ウイルスは、怒りに関与する神経に侵入することで宿主(イヌ等)を攻撃的にさせ、
他の動物を咬むことで感染経路を広げます。
これは腸(の中にある細菌)が脳(司令塔)をハッキングできることの傍証として挙げられていて、
他にも様々な研究知見が紹介されています。
仮説がすごく多いので、全面肯定はできないのですが、
ひとまず納豆とキムチ、麹飲料とヨーグルトは買いにいきました。
ブレイザーの「失われてゆく、我々の内なる細菌」を読んだ人は、この分野の面白さがわかるでしょう。
狂犬病ウイルスは、怒りに関与する神経に侵入することで宿主(イヌ等)を攻撃的にさせ、
他の動物を咬むことで感染経路を広げます。
これは腸(の中にある細菌)が脳(司令塔)をハッキングできることの傍証として挙げられていて、
他にも様々な研究知見が紹介されています。
仮説がすごく多いので、全面肯定はできないのですが、
ひとまず納豆とキムチ、麹飲料とヨーグルトは買いにいきました。