韓国の政治・経済・社会を論じるにあたって、冷戦・経済・政治主体・文化社会という4つの視座を提示し、それぞれに1章を割いて論じていく。そもそも新書であるし、これだけの論点で韓国のすべてを論じたとは言えないが、多少なりとも研究対象として韓国に取り組もうとする人にとっては、思考の出発点として本書を参考にできるのではないか。
文章がこなれていないところもないではないが、奇をてらうことなく、きちんとまとめられた本である。意表をつく入門書としての木村幹『朝鮮半島をどう見るか』(集英社新書)との併読がお勧めの読み方である。
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韓国: 民主化と経済発展のダイナミズム (ちくま新書 426) 新書 – 2003/8/1
木宮 正史
(著)
- 本の長さ204ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2003/8/1
- ISBN-104480061266
- ISBN-13978-4480061263
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登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2003/8/1)
- 発売日 : 2003/8/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 204ページ
- ISBN-10 : 4480061266
- ISBN-13 : 978-4480061263
- Amazon 売れ筋ランキング: - 820,566位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 197位朝鮮半島のエリアスタディ
- - 705位政治史・比較政治
- - 2,181位ちくま新書
- カスタマーレビュー:
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2003年10月5日に日本でレビュー済み
新書本だが、そう気楽に読めるわけではない。冷戦、経済、政治主体、文化・社会という4つの側面で、韓国の戦後の政治・社会を分析していくという手法がとられている。あくまで、分析の対象は政治・社会であり、韓国の現在の経済・産業が詳しく取り上げられているわけではない。
通り一遍の分析ではなく、原因・本質まで遡ろうとするので、結論がスパッと書かれているわけではない。その意味では読者にも考えさせる本である。意識的に日本と比較している部分も多く、例えば、日本は地方分権的であるのに対し、韓国は中央集権的であり、これが明治維新の時期と現代とでは、両国の近代化・改革に逆に働いている、との分析は、参考になる。
著者は本書で取り上げた問題について、今後も研究を続ける!ことになろう。続編では、著者なりの回答により迫っていくだろうと期待している。
通り一遍の分析ではなく、原因・本質まで遡ろうとするので、結論がスパッと書かれているわけではない。その意味では読者にも考えさせる本である。意識的に日本と比較している部分も多く、例えば、日本は地方分権的であるのに対し、韓国は中央集権的であり、これが明治維新の時期と現代とでは、両国の近代化・改革に逆に働いている、との分析は、参考になる。
著者は本書で取り上げた問題について、今後も研究を続ける!ことになろう。続編では、著者なりの回答により迫っていくだろうと期待している。