図像学（イコノグラフィー）という学問が美術にあるそうです。よく知らないけど、ぐぐるとなかなか興味深いページがヒットします。
本書は、泰西名画ではなく、古い切手の図柄を丹念にチェックしていくことで、世界史で習ったいろんな戦争のことがすごく身近に感じられるという面白い本です。
切手は政府（国家）が発行するメディアです。発行する切手の図柄・値段・用途・発行時期など、すべてに国家の意図が表れている。たとえば北朝鮮政府が発行した朝鮮戦争戦勝記念切手は、戦闘開始からすぐの時期に発行されており、北朝鮮政府の「韓国がこの戦争を起こした」という主張を覆す証拠になっています。謎の戦争の真相がバレてるというか。面白いものです。
タイトルだけ見て買って「なんだ切手の話かよ」とちょっと落胆したのですが、読んでみると非常に面白かった。戦争は超巨大な事業ですから、その全貌を１冊の本に記すことは不可能です。しかし、切手という限られた媒体を追いかけることで、アヘン戦争・第二次大戦・朝鮮戦争・中東戦争・イラク戦争など、さまざまな戦争の「国家の意図」をあぶり出しにできる。定点観測の一種なのでしょうか、おもしろい歴史の切り取り方だと思いました。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
何か問題が発生しました。後で再度リクエストしてください。
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
