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「身体を売る彼女たち」の事情――自立と依存の性風俗 (ちくま新書) 新書 – 2018/10/5
購入オプションとあわせ買い
なぜ彼女たちは、JKリフレやデリヘルで働くのだろうか? 風俗で働く女性のための生活・法律相談窓口「風テラス」に寄せられる彼女たちの悩みの背景には、若者の貧困、DVや虐待などの家庭問題、ワーキングプア、見えづらい障害や病気など、複雑な社会課題が絡み合っている。そうした課題を解決するために彼女たちが選んだJKリフレやデリヘルの世界には、一度足を踏み入れると抜け出しにくい構造がある。自助と公助の狭間に落ち込んでしまった彼女たちが集う「いびつな共助」としての性風俗の世界を描き出し、自己責任論と感情論に満ちた社会に風穴をあけるための一冊。
目次
第一章 「JKリフレ」という駆け引きの世界
1「いくらで」「どこまで」やるかは、女性が決める
2「少女」と「大人」の狭間にある金脈
3JKリフレ嬢の実態
4「楽屋」に集う彼女たち
第二章 「風俗嬢」はこうして生まれる
1生活保護はデリヘルに勝てない?
2家族から逃れるために
3「寮完備」「即日入居可能」に惹かれる理由
4昼の仕事からこぼれおちる
5働くから病むのか?病んだから働くのか?
6すべてを解決してくれる仕事
第三章 デリヘルの居心地がよい理由
1彼女たちを守る「見えない」事務所
2「助け合い」の果てに
第四章 風俗で働くことの本当の怖さ
1共助の中で生みだされる落とし穴
2自分も外の世界も透明になる
3「すべて現金化できる」という魔力
4消えない過去から逃げられない
5客と付きあったら、こうなった
6奈落の底で奪われ続ける彼女たち
7子どもたちへの「貧困の連鎖」を防ぐために
第五章 ライ麦畑のサバイバル・ガイド
- 本の長さ288ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2018/10/5
- 寸法10.8 x 1.5 x 17.4 cm
- ISBN-104480071814
- ISBN-13978-4480071811
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商品の説明
著者について
1981年新潟市生まれ。東京大学文学部卒。一般社団法人ホワイトハンズ代表理事。新しい「性の公共」を作る、という理念の下、重度身体障がい者に対する射精介助サービス、風俗店で働く女性の無料生活・法律相談事業「風テラス」など、社会的な切り口で現代の性問題の解決に取り組んでいる。著書に『性風俗のいびつな現場』『男子の貞操』(ちくま新書)『はじめての不倫学』(光文社新書)『見えない買春の現場』(ベスト新書)『セックスと障害者』(イースト新書)他多数。
登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2018/10/5)
- 発売日 : 2018/10/5
- 言語 : 日本語
- 新書 : 288ページ
- ISBN-10 : 4480071814
- ISBN-13 : 978-4480071811
- 寸法 : 10.8 x 1.5 x 17.4 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 231,828位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 792位ちくま新書
- - 1,619位コミュニティ (本)
- - 2,562位社会一般関連書籍
- カスタマーレビュー:
著者について
坂爪 真吾 (さかつめ・しんご)
1981年新潟市生まれ。東京大学文学部卒。NPO法人風テラス理事長。
大学時代は上野千鶴子ゼミに所属し、新宿歌舞伎町・渋谷・池袋などで風俗店のフィールドワークを行う。
2008年4月 「障害者の性」問題を解決するための非営利組織・ホワイトハンズを設立。
2015年10月 風俗店で働く女性の無料相談事業「風テラス」を開始。
2022年4月 風テラス事業をNPO法人化。
二児の父。最近の趣味は、子どもたちと昆虫採集に行くこと。好きな甲虫はオオセンチコガネ。
<これまでの著作>
『セックス・ヘルパーの尋常ならざる情熱』(2012年・小学館101新書)
『男子の貞操 僕らの性は、僕らが語る』(2014年・ちくま新書)
『はじめての不倫学』(2015年・光文社新書)
『性風俗のいびつな現場』(2016年・ちくま新書)
『セックスと障害者』(2016年・イースト新書)
『見えない買春の現場 ~「JKビジネス」のリアル~ 』(2017年・ベスト新書)
『セックスと超高齢社会 ~「老後の性」と向き合う~』(2017年・NHK出版新書)
『誰も教えてくれない 大人の性の作法』(2017年・光文社新書)
『障がいのある人の性 支援ガイドブック』(2017年・中央法規)
『孤独とセックス』(2017年・扶桑社新書)
『「身体を売る彼女たち」の事情 自立と依存の性風俗』(2018年・ちくま新書)
『パパ活の社会学』(2018年・光文社新書)
『未来のセックス年表 2019-2050』(2019年・SB新書)
『性風俗シングルマザー 地方都市における女性と子どもの貧困』(2019年・集英社新書)
『「許せない」がやめられない SNSで蔓延する「#怒りの快楽」依存症』(2020年・徳間書店)
『性風俗サバイバル 夜の世界の緊急事態』(2021年・ちくま新書)
『パンツを脱いじゃう子どもたち 発達と放課後の性』(2021年・中公新書ラクレ)
『情報生産者になってみた 上野千鶴子に極意を学ぶ』(上野ゼミ卒業生チーム・2021年・ちくま新書)
『ツイッターで学ぶ「正義の教室」』(2022年・晶文社)
『日本百名虫』(2023年・文春新書)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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これまで、性産業に参加する女性たちに関しては、なんとなくかわいそうな人たちという偏見で見ていたのですが、必ずしもそうではないことが分かります。特にデリヘルの待機部屋がさまざまな事情を抱える女性たちのセーフティーネットになっているという知見には感心しました。
字が小さいのが高齢者には少し辛いのですが、視野を広げるには大変良い本です。
性産業に従事する女性は人生で挫折や困難を味わい流れ着いた方が多く、決して望んで入ってきた訳ではない。
第一目的は「お金」だが、このお金が若い時ほどたくさん稼げて、年を重ねて若さを失うと稼げなくなる。
その事実を意識せずに若い頃からドップリと性産業に浸かって、昼間の仕事をまともにした経験がない女性もいる。
そういった女性が年齢を重ねて稼げなくなって自身が「人生の袋小路に追い詰められていること」を実感して愕然とするのだ。
また、性産業は男女の恋愛・肉体関係に付随する世界なので、妊娠や性病や金銭搾取やDVのリスクが高い。
これは他の職種などとは段違いに高いリスクとなるはずだ。
そういったリスクがある程度あることを許容しつつ、それでもたくさんのお金を短期間で稼げる可能性があることで、今日もまた多くの女性たちが業界に身を投じていき、自らの身体をお金に換えているのだ。
逆に言うと、問題の根幹は「セックス産業以外の仕事では女性が大金を稼げるような仕事がない。」という現実だろう。それがクリアできるなら、何も好んでセックス産業に身を投じようとする女性はあるまい。
供給が無ければ需要も減り、それを買う男性も当然に減るだろう。
それと学歴が低かったり、刹那的な金銭消費でせっかく稼いだ大金を浪費してしまう「貯金できない人間」が多いのも業界の特徴だろう。
大金を得られるが故に、余計に「金銭に関する教育」は重要なはずなのだが、それはどの女性も受けていない。
仮に90年女性が生きるとして、風俗業界から足を洗って結婚・出産を経て家庭を築いた際に、誰がどう考えても「風俗業界での経験」がプラスに働くことはないだろう。
むしろ、自分の産んだ娘も風俗業界で働き始める「悪循環」が起きるかもしれない。
性産業に従事することが「当たり前」にはなってはいけないと感じる。
「当たり前のこと」と思ってしまったら、そこに「問題を感じること」は出来なくなってしまうのだから。
生活保護だけではハウスレス(物理的な住まいがない)の問題は確保できても、ホーム
レス(居場所がない)問題は解決できない。
初めてのリフレの仕事で月100万円ちかい金額を稼ぐことができてしまうと、昼間の
仕事に就くことができなくなるという自己責任はあるものの、...他者に助けを求めず。
自助で努力すること=「自助」には苦痛と孤独が伴い、公的機関による支援サービス=
「公助」には、恥と烙印が伴う。苦痛を和らげ、恥を緩和してくれる機能が、共助には
備わっている。...(いまの)性風俗は搾取ではなく共助であるからこそ、搾取以上に
悲惨なことが現場で起こり得るのだ。...どこにも悪玉がいないこそ、そして当事者たち
が悪意(搾取目的)ではなく、善意(助け合い目的)で動いているからこそ、問題の
解決が困難になり、様々な被害や不幸が生み出され続けている、という構造がある。
「生活保護が絶対嫌です。私はデリヘルで働きます」と帯にある答えと合わせて、
善対悪の二項対立ではない視点で、リフレやデリヘルで働かざるを得ない背景、そこで
起こる問題について教えてくれます。
「搾取よりも恐ろしい共助の闇」という言葉が私が漠然と感じている「風俗で働いてお金を稼ぐ稼げたら当面の課題を解決できていいことに思えるけど、やっぱり本人にとってよくないことなのでは」いう疑問を分かりやすく表している。
風俗で働きたい女性の多くはお金を必要としているが、それは「お金が必要な要因」がその女性の人生のなかにあり、お金があればその場をしのげても、お金に困る原因は残っている。本当はその問題と向き合い解決すべきなのに「お金で解決すればいい」という安易な道に走るのを性風俗が後押ししているのではないだろうか? 自分達の経営には女性が必要だからという実は利己的な理由で優しく大切に扱うお店関係者や彼らが作り出す「快適な待機室」は、問題を先送りし、より悪い状況に追い込むだけで、けっしてその女性の人生に責任を持ち最後まで面倒を見ることはない。
「風テラス」のような外部の人たちだけでなく、風俗店関係者ももっと女性に対する責任意識を持つべきではないかと感じるが、おそらくそういった店舗関係者は少なく、ただ「風テラス」に協力的な店舗があることに一縷の希望が見える。
「あとがき」にあるように、性風俗は、本来禁止されている「売春」を「本番行為はしない」という言い訳の上に成り立っている商売で、働く人の権利が守られていないことも気になることろではある。
「いびつな共存」のなかで生きる女性たちが、崖から落ちそうになる前に救い取る「ライ麦畑のキャチャー」の活動に期待すると共に、風俗の現場で起こっていることを、風俗関係者以外も知る必要性を感じている
この本がその役割を果たしてくれることを期待したい。
『福祉は性風俗に負けている』とよく言われる話だが、何故負けているのかが今回明確になった。これまで坂爪氏はやや抽象的な論調で性風俗肯定論を繰り返して来たが、ようやく分かりやすく性風俗肯定論を書いてくれた。
その一方で性風俗勤務を長く続けるリスクにも言及。法律や福祉でも救えない困難が風俗嬢に降りかかるのも明確化している。
ただ…、風俗嬢に降りかかる困難さの一部正体に、身勝手な男性客や搾取目的の風俗嬢の恋人など、人として薄汚い男性達の存在も透けて見えるにもかかわらず、坂爪氏は彼らへの言及を避けている印象を持つ。
フェミニストや矯風会に影響を受けた女性達が、性風俗の実態を把握せずに男性の性の暴力性を喧伝してきた。確かにそれが性風俗のリアルから人々の目を背けさせた側面はあるだろう。
しかし印象論であったとしても、性風俗を利用する“身勝手な男性客”や“搾取目的”の風俗嬢の恋人を非難する姿勢はフェミニストや矯風会の方に軍配が上がるのでは?
本書では言及は無いが、常に『矯風会は性風俗に勝てなかった」と言い続ける坂爪真吾氏もまた、矯風会には“勝てていない”のが現実ではなかろうか?
本書は結論として性風俗の法整備の必要性を唱えている。ロジックやベクトルが違っても今後は政治へのロビー活動のために、他のフェミニストや矯風会に影響を受けた人達とも積極的な連携が坂爪氏には必要ではないか?
多くの人々が多重な問題を抱え、打開策として自身の身体と精神を切り売りしているという裏側を知ることができました。
いちお客として出来ることはほとんどないが、意識を改めることは出来ました。
収入がいいから?楽にもうけられるから?客の男たちは怖くないのだろうか?
本番を強制されるのでは?病気を移されるのでは?そんなにお金の困っているのなら生活保護を受ければ?
本書は、私たちが彼女に覚える疑問について、完全とは言えませんが、ある種の明快な回答を与えてくれます。
本書の著者、坂爪氏は、風俗で働く女性たちのための生活、法律相談書「風テラス」を運営しているのですが、
そこへ相談に来る女性、風俗店の店長、男性従業員、ユーザーの男性などに聞き取り調査をし、その結果、
性風俗で働く女性は、既存の枠内で解決できないミクロな困難、
そして、ワーキング・プアやハウジング・プアといった社会的問題が、多重化してのしかかった結果
風俗という道を選択せざるを得なかったのだと考えています。
また、生活保護は様々な理由で、彼女たちは、排除せざるを得ず、結果的に風俗を選ぶことになるのです。
そして、「風のテラス」の人たちの結論は、
「ライ麦畑のキャッチャー」であり続けること、それだけではないだろうかということになるのですが・・・?!