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クマムシ研究日誌: 地上最強生物に恋して (フィールドの生物学 15) 単行本 – 2015/6/2

4.3 5つ星のうち4.3 9個の評価

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クマムシは緩歩動物門に分類される体長1mm以下の小さな生き物。一番の特徴は耐性力で、-273度の低温から100度の高温下、人の致死量の1,000倍相当の線量の放射線下など、様々なストレスに耐えられるとされる。こんなに可愛いけれど地上最強であるクマムシ。本書はクマムシに魅せられた著者の青春物語である。
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商品の説明

著者について

堀川 大樹
1978年生。北海道大学大学院地球環境科学研究科博士課程修了。地球科学博士。
NASA Ames Research center 研究員,AXAポスドクフェロー,パリ第五大学および仏国立衛生医学研究所研究員を経て,現在,慶應義塾大学SFC上席所員。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 東海大学 (2015/6/2)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2015/6/2
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 198ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4486019962
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4486019961
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 9個の評価

著者について

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堀川 大樹
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1978年東京都生まれ。クマムシ研究者。神奈川大学卒、北海道大学大学院地球環境科学研究科博士課程修了。2008年渡米し、NASAエームズ研究所にて宇宙生物学研究を行う。2010年よりパリ大学・フランス国立医学研究機構所属。人気ブログ「むしブロ」と人気有料メルマガ「むしマガ」を運営。

カスタマーレビュー

星5つ中4.3つ
5つのうち4.3つ
9グローバルレーティング

この商品をレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2015年6月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
クマムシ研究者堀川さんの,学生時代から現在までを書いた,研究日誌。

ガチ理系の硬い文章だと思ってはいけないです。実に面白いです。
クマムシを見初めた大学4年生のときから,現在の慶應SFC研究所に至るまで,研究者としてつらい時期もあれば,研究の成果を上げることができ,それが評価された時期。それぞれをある意味可笑しく読ませていただきました。

印象に残ったのは,北大大学院時代に,豊平川に架かる橋で採集した,ツメボソヤマクマムシの一種(和名なし)が,藻類で繁殖し飼育でき,なおかつ乾燥耐性,放射線耐性のある,堀川さんにとってまさに追い求めていたクマムシであることが分かるくだりです。
後に和名ヨコヅナクマムシと命名され,堀川さんの研究のパートナーとなります。よい出会いをしたなあと,文章からひしひしと感じました。
もちろん,クマムシさんだけでなく,堀川さんの研究を導いたさまざまな方々との出会いがあったから,NASAやフランスなどでも活躍できたのでしょう。

また,堀川さんはクマムシのキャラクター化も行い,グッズ展開などもなさっています。
研究を生業とするだけでは,生きていけない方々も多い中,組織に頼らず,自分の力で研究費を賄おうという考えはすごい。
ポスドク問題に一石を投じる活動なのではないでしょうか。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年1月25日に日本でレビュー済み
分野は違えど同じ研究者として、海外での学会発表の懇親会の場での風景や、道に迷った時の恐怖感、偉い学者先生からメールをもらった時の高揚感などに共感します。
自分も経験がありますが、恐らく著者も何か新しい発見した時に「この事実を知る人間は今現在、地球上で自分一人しかいないのではないか」と思ったことがあるでしょう。これからも頑張って、クマムシ研究を続けてほしいです。

この著者の啓蒙活動により、近い将来クマムシ研究は日本人が大きな位置を占めるのではないか、と思います。世界中を見渡しても、現時点で100人そこそこしか専門家がいないのであれば、日本から20-30人研究者が出ただけで一大勢力ですよね。「英語だけでなく日本語も使えないとクマムシの研究はできなくなる」という状態になったりして。

それはそうと、なぜひらがなが無駄に多用されるのでしょうか。「ひじょうに」とか「きょくたんな」とか。誤植かと思いましたが何度も出てくるところを見るとわざとなのでしょう。「ゆるさ」「やわらかさ」を醸し出したかったのかもしれません。自分は見るたびに少しイラッとしましたが。
あと、ウケを狙おうとして失敗している部分もちらほら。ウケを狙う箇所は、今の半分くらいの数で十分。
また、この文章では著者が感じた感動や身に降りかかった奇跡が如何にすごいことか、読者には十分に伝わっていない。
自分は著者と似たような経験をした研究者なので「すごさ」が想像できますが、一般読者にはその興奮は伝わらなかったのでは。単純に文章力の問題です。
何度も書いているとそこら辺の文章力もアップすると思うので、これからも本を出し続けてほしいです。
自らも文章力のない人間が上から目線ですみませんが、頑張ってください。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年7月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
クマムシの魅力が詰まった内容かと思いきや、
研究という舞台の裏側をたくさん魅せてもらった。
クマムシにツンツンされながらも、
温かい(熱い?)まなざしでクマムシを観察し
その魅力を世界に発信している著者に脱帽。
それがクマムシに恋している(くびったけ)ということか。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年2月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
楽しい堀川先生、クマムシ研究が大躍進しますように!
きっと凄い秘密がクマムシにはあるはず
いろいろ解明出来ますように!
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年6月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
なぜクマムシの研究を始めたのか、現在(本書を著した)に至るまでの背景まで、バランス良く知ることが出来る。

購入した理由は、大学でクマムシに関する論文を見たからです。とても興味深く、直ぐに最近の論文や本を読みました。

クマムシについて、今後も色々なことが分かりそうでワクワクします。