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免疫の意味論 単行本 – 1993/4/30

4.4 5つ星のうち4.4 84個の評価

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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 青土社 (1993/4/30)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1993/4/30
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 236ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4791752430
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4791752430
  • カスタマーレビュー:
    4.4 5つ星のうち4.4 84個の評価

著者について

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多田 富雄
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上位レビュー、対象国: 日本

2024年2月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
免疫が自己を規定する 胸腺が寿命と関連している という視点が新鮮
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年5月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者である多田富雄さんは2010年に亡くなっている。従って現代では更新すべき情報が増えているので、注意するべきところがある。

例えばインターロイキンは、この本では11種類とあるが、「
新しい免疫入門 自然免疫から自然炎症まで 」によればインターロイキン22まである様で、これでもまだまだ更新されそうな内容なので不明点が却って増えている気もする。

この頃にして多田氏も結構気づいている様だが、腸内細菌叢(腸内フローラ)を考えなくては免疫の「自己」と「非自己」の峻別は厳密な意味で不可能と考えてよいという点だ。「
新しい免疫入門 自然免疫から自然炎症まで 」を書いた審良静男氏と黒崎知博氏も腸内細菌叢のネットワークを調べつくすことは不可能と諦めている。

しかしそれは仕方がない。この頃の著者は「超システム」の仮説を立てているが、どう考えてもこの「超システム」は「身体」の枠組みを超えている。つまり、周辺の環境をひっくるめて環境ネットワークや微生物やウイルスのネットワーク、そしてそれらの関係性、共生とその棲み分けなどなども含むということだろう。考えるだけで頭が痛くなる問題を抱えているのがこの「免疫」という仕組みなのだ。

今では知られているが、家の中を綺麗にしすぎると却ってハウスダストになりやすくなったり、都会暮らしによって花粉症やアレルギーが増えるといった事態になるのは、体内や体外に居つく微生物を根こそぎ根絶しようとしすぎるからで、寄生虫学者、感染免疫学者の藤田紘一郎氏もそのことを警告していた。

著者の多田さんがすごいと思ったのは、内臓は「内なる外」であるという認識を持っておられたことだ。脳梗塞になり右半身不随になっても著作活動していたというから驚くが、その想像力が「能」の著作にも生かされたのだと思う。この人はもう少し長生きして欲しかったと正直に思う。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年11月16日に日本でレビュー済み
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免疫についてとてもわかりやすい本だと思います。免疫についての枠組みを知るだけでも読む価値あります。
2024年4月25日に日本でレビュー済み
ちょっと古くはなっているが、1993年の書であり、著者の専門家としての代表作となっている。「非自己」から「自己」を区別して、個体のアイデンティティを決定する『免疫」。「自己」とは何か、を『免疫』という観点から「自己」の成立・崩壊ををたどりながら、個体としての生命を問うて行く。
如何にこの免疫という働き、その重要性が分かる書になっている。分かりやすく書かれていて、免疫から見た個としての自己を決定づけるメカニズムを知るのには適した書である。その後の「生命の意味論」も併せて読むと良いと思う。
2013年7月17日に日本でレビュー済み
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病気になれば治したいと思うのが人情ですね。
大きな意味を持つ免疫を多少なりと理解できるきっかけとなるかも
2020年8月7日に日本でレビュー済み
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いくつかの免疫の本を読んできたがこの本はやたら難しいく書いて無く
素人でもそこそこわかりやすく書いてあったので比較的参考になった
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年5月11日に日本でレビュー済み
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今までに何冊も買っている。誰かに貸すと絶対にかえってこないので。
何年たっても尚新しい感じかします。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2021年8月19日に日本でレビュー済み
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・実はもう少し嚙み砕いた記述かと期待したが、専門用語を混ぜ生真面目に説かれている分、素人には手強かった。それもその筈で、本の主題である「自己」と「非自己」の、身体内における識別や機能の仕方自体、非常に複雑かつ緻密で、しかも未だ解明されていないこと多々、とある。この種の専門的な内容からなる本は、そうしたことを踏まえて、自身分かり得たことと、そうでないことを、明確に切り分けて読み進めなければ、要点さえ掴み難い。事実途中で行きつ戻りつが幾度となく出来し、一度目はとにかく読み通して、読みの到達点を確かめ、少し間隔を空けての再読となった。
 帯に《「自己」とは何か》とある、この本との出合いは、そもそも『生き方』の起点は、「自己」に対する真の認識あってこそ、との考えから、対立の「非自己」に関心が向いて行ったところ、この「非自己」の真体内での識別は、「免疫」の原理に始まり、それがどのように働いているか、をこの本で知った、と他の本で読んで、生まれた。
 読んで、生物進化に関わる面を含め、人命の営みの不思議さ、故の奥深さに驚かされるとともに、終章近くの『がん』生成と「免疫」治療を巡る記述が、至極に興味深かった。また著者の読み手への気遣いに励まされた、ように思う。それも与って、入手動機は概ね満たされた。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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