林英夫著絶望的近代の民衆像――地方主義の復権このごろ、書店の「歴史書」コーナーで、「民衆」(ことに底辺の)あるいは「地方」をテーマとした本が、目につくことが多くなった。一般概説書・専門研究書を問わず、この傾向は顕著である。ジャーナリズムも ...

... 主義は、階級的支配の機能を円滑にするために、極めて巧妙に身分差別・民族差別 ... 地方における分析を中心として―」(『近世部落の史的研究』上巻所収)。( 5 )安川寿之輔「近代学校における身分的差別」(『教育学研究』第三八巻第三号所収)。( 6 )林英夫著『 ...

... 主義と革命の時代ホロウィッツ著/西村徹訳/定価二〇〇〇円思想史ライブラリー 1 いよいよ刊行開始小林公救済の帝国ダンチと政治 14 世紀初頭イタリア都市における市民階級の形成と封建貴族の没落を眼前に、ダンテの政治思想の漸次的 ... 絶望的近代の民衆像地方 ...

... 地方史研究の発展に寄与された。この間一貫して氏が追求されてきたものは、その著書『絶望的近代の民衆像』(柏書房一九七六年)でいわれた「地方主義の復権」ということであったと思われる。近代天皇制国家は、権力と権威を集中することによって官尊民卑の ...

... 民衆の生きざまを物語るものがある。ことに、日記類・諸記録・ちらし・走り書落首・風説書などの史料は、個人的なものというよりは民衆 ... 近代化と民衆思想』(青木書店)、後者には林英夫氏『絶望的近代の民衆像―地方主義の復権』が例示されよう。この二つの ...

... 主義協会出品)湖沼学入門絶望的近代の民衆像地方主義の復権山口瞳著ヌメル「沼は粘滑であるという。粘滑はぬるぬるしている。(略)私はぬるぬるしたものに惹かれる。沼は天然である」。その沼の刻々変る水の色を見たい。それを描きたい。人のいない沼 ...