出版社内容情報
信仰を持たない人が大半を占める日本人。しかし他方で、仏教や神道、キリスト教などの行事とは縁が深い。こうした日本の不可思議な状況をどう見ればいいのだろうか。本書は、新宗教の退潮や、現代の葬式や神社、そしてスピリチュアル文化などを位置づける。日本の宗教の現在地と今後を示す試み。
内容説明
日本では信仰を持たない人が大半を占めるが、他方で仏教や神道、キリスト教の行事とは縁が深い。日本人と宗教の不可思議な関わりはどこへ向かうのか。新宗教の退潮とスピリチュアル文化の台頭、変わる葬式や神社の位置づけ、ケルトや縄文など古代宗教のブーム…。宗教を信仰の面だけでなく、実践や所属の観点も踏まえ、その理解を刷新。人々の規範から消費される対象へと変化しつつある宗教の現在地を示す。
目次
序章 世俗社会の宗教
第1章 宗教の分解―信仰・実践・所属から読み解く
第2章 仏教の現代的役割―葬式仏教に何が求められているのか
第3章 神社と郷土愛―パワースポットから地域コミュニティまで
第4章 スピリチュアル文化の隆盛―拡散する宗教情報
第5章 世俗社会で作られる宗教―エリアーデを超えて
終章 信仰なき社会のゆくえ
著者等紹介
岡本亮輔[オカモトリョウスケ]
1979年、東京生まれ。北海道大学准教授。筑波大学大学院人文社会科学研究科修了。博士(文学)。専攻は宗教学、観光学。著書『聖地と祈りの宗教社会学』(春風社、2012年、日本宗教学会賞受賞)ほか。共編著『フィールドから読み解く観光文化学』(ミネルヴァ書房、2019年、観光学術学会教育・啓蒙著作賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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