中公新書<br> 宗教と日本人―葬式仏教からスピリチュアル文化まで

個数:
電子版価格
¥902
  • 電書あり

中公新書
宗教と日本人―葬式仏教からスピリチュアル文化まで

  • ウェブストアに3冊在庫がございます。(2024年05月07日 18時20分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 223p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121026392
  • NDC分類 162.1
  • Cコード C1214

出版社内容情報

信仰を持たない人が大半を占める日本人。しかし他方で、仏教や神道、キリスト教などの行事とは縁が深い。こうした日本の不可思議な状況をどう見ればいいのだろうか。本書は、新宗教の退潮や、現代の葬式や神社、そしてスピリチュアル文化などを位置づける。日本の宗教の現在地と今後を示す試み。

内容説明

日本では信仰を持たない人が大半を占めるが、他方で仏教や神道、キリスト教の行事とは縁が深い。日本人と宗教の不可思議な関わりはどこへ向かうのか。新宗教の退潮とスピリチュアル文化の台頭、変わる葬式や神社の位置づけ、ケルトや縄文など古代宗教のブーム…。宗教を信仰の面だけでなく、実践や所属の観点も踏まえ、その理解を刷新。人々の規範から消費される対象へと変化しつつある宗教の現在地を示す。

目次

序章 世俗社会の宗教
第1章 宗教の分解―信仰・実践・所属から読み解く
第2章 仏教の現代的役割―葬式仏教に何が求められているのか
第3章 神社と郷土愛―パワースポットから地域コミュニティまで
第4章 スピリチュアル文化の隆盛―拡散する宗教情報
第5章 世俗社会で作られる宗教―エリアーデを超えて
終章 信仰なき社会のゆくえ

著者等紹介

岡本亮輔[オカモトリョウスケ]
1979年、東京生まれ。北海道大学准教授。筑波大学大学院人文社会科学研究科修了。博士(文学)。専攻は宗教学、観光学。著書『聖地と祈りの宗教社会学』(春風社、2012年、日本宗教学会賞受賞)ほか。共編著『フィールドから読み解く観光文化学』(ミネルヴァ書房、2019年、観光学術学会教育・啓蒙著作賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

64
日本人に限らないと思うが、宗教的な行事については特に、死者や神々のためというよりも生きている人間の心の安定を保つ目的が強いという特徴があるのだと感じる。また宗教は商品化され消費の対象にもなり、人々はそこから利益を得てきたという側面もある。エリアーデという文献学者が日本の文学者にも一定の影響を与えたというところは面白く読んだ。2021/05/28

岡本正行

25
 令和4年11月現在、国会で旧統一教会に対する寄付、献金問題が議論されている。統一教会だけでなく新旧の宗教、葬式仏教とか新興宗教とか言われる、マインドコントロールの世界、信じることは救われる、鰯の頭も信心から、侵攻なくして日々の生活が成り立たない市民も多い。安部元総理が狙撃されたことの方が問題なのに、宗教弾圧が始まていること、そのことが問題。寄付が多いか少ないか、2世信者など、迷惑な話ではある。葬式仏教も徳川家康の悪知恵、統一教会だけでなく多くの宗教に広まるかそれも問題だ。すぐ忘れる、野党もマスコミも。2022/01/29

Francis

17
猫町俱楽部スピンオフ読書会の課題本。出版当時パラパラとめくってどうなのかな、と思っていた。今回一読してようやく日本人の宗教観について理解できたように思う。日本人は他国人と異なり信仰対象とされるものへの信仰は持っていないが信仰の実践としての行為は行っているとの指摘は腑に落ちた。最近のパワースポット巡りなどのスピリチュアルブームについて日本人はまるで「市場からスピリチュアルとされる商品を購入して消費することを繰り返す消費者」になってしまったように感じた。しかし日本人はこれで果たして幸福なのだろうか。2021/08/22

サケ太

17
日本人にとって宗教とは何なのか。宗教的な実践、所属、日本人の宗教観やスピリチュアルに対する捉え方。宗教というものが、その必要性から時代によって変化して、現代に適応している姿というのは面白い。こういう視点で宗教というものを捉えたことはないので、興味深かった。2021/07/27

kuukazoo

10
面白かった。葬式や初詣や地鎮祭などを信仰のない宗教的実践として捉え、その時の「気分」や「場の空気」で消費されるスタイルだとする。その延長線上にスピリチュアルブームがある。それ以前の「精神世界」「ニューサイエンス」が懐かしい。ライアル・ワトソンとか読んだなぁ。井門富士夫先生のお名前も出てきてびっくりだ。エリアーデの宗教シンボル論についても言及。人間は知りもしない古代人の信仰を想像的に語り、あたかもそのような信仰があったと信じ、それに基づいた実践を行うことができてしまう生き物であることにちょっとぞくっとする。2021/05/31

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/17729707
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。